研究課題/領域番号 |
01301056
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
国文学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中野 三敏 九州大学, 文学部, 教授 (70036987)
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研究分担者 |
板坂 耀子 福岡教育大学, 教授 (60099744)
渡辺 憲司 立教大学, 文学部, 教授 (00123761)
松崎 仁 梅光女学院大学, 文学部, 教授 (70062429)
迫 徹朗 熊本工業大学, 教授 (20039978)
今井 源衛 梅光女学院大学, 文学部, 教授 (00036956)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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キーワード | 依田学海 / 幕末・明治 / 明治漢詩壇 / 文人 / 学海日録 / 日記 / 明治文学史 / 明治演劇史 |
研究概要 |
「学海日録」の翻字作業は順調に進み、完成した原稿が続々と代表者のもとに寄せられた。出版元の岩波書店によって整理され、活字が組まれるのを受けて、最後まで残る難読箇所の解読のため、代表者及び分担者は岩波書店に借り出されている「学海日録」の原本との照合を行なった。その結果、解読不能として残ったのはほんのわずかとなった。昨年11月に『学海日録』第7巻が岩波書店によって刊行され、以下隔月に続刊されている。3月14日には第3回配本の第9巻が出る。 翻字作業と並行して、依田学海の「学海遺稿」その他の詩文草稿類の目録作成にも従事し、それらと「学海日録」、及び吉川弘文館から刊行されている別宅日記「墨水別墅雑録」との比較を行なった。あくまでも「学海日録」読解に資するためであるため、比較対照は不十分に終わったが、詩文と日録を読み比べる時の便は保証され得る。また、学海における詩文と日録の占める位置が互いに補い合う性格のものであることが確認できたのも、幕末・明治の代表的文人の精神生活を知る上で大いなる手がかりとなった。 また、「学海日録」が幕末・明治文化史の一級資料たることが改めて認識された。特に明治の文学者達の動向や文学観、作品評価や人間性などにおいて、全く新しい知見を与えてくれることも少くなく、明治文学史の大幅な書きかえを必要とする場合もあることを言い添えておきたい。今後は「学海日録」の一番有効な索引のあり方を模索しつつ、具体化を図ってゆくつもりである。
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