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1990 年度 実績報告書

テクスト解析に基づくマラルメ散文作品の形態生成と意味構造に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01301060
研究機関立教大学

研究代表者

松室 三郎  立教大学, 一般教育部, 教授 (20062466)

研究分担者 川瀬 武夫  早稲田大学, 文学部, 専任講師 (80177691)
兼子 正勝  電子通信大学, 電気通信学部, 助教授 (30169578)
竹内 信夫  東京大学, 教養学部, 助教授 (00107525)
井原 鉄雄  中央大学, 文学部, 教授 (30055199)
キーワードマラルメ / フランス文学 / 象徴主義 / 文学理論 / テクスト批評 / 文学と社会 / 書誌
研究概要

平成元年度の研究成果に基づき本年度に予定した研究計画を,ほぼ達成し得たと考えられる。すなわち,前年度に完成したマラルメ研究文献の書誌デ-タベ-スを活用して当該分野における今日までの世界の研究の到達水準との有機的関連を保ちつつ,研究者は各自の役割分担に従ってそれぞれの研究対象たる散文作品のテクストをその中心的語彙・文体の特徴・主題の変遷など,あらゆる角度から解析し,幾つかの新しい知見を得,これを以下に述べる内容の「論文集」としてまとめることとした。1)散文詩から「批評詩」への変容とその具体例若干(松室),2)散文詩テクスト表層における時間的変移の具体相(井原),3)「イジチュ-ル」「最新流行」におけるテクストの構造とその思想(竹内),4)マラルメ後期散文における表層構造の差異が示す意味の分析(兼子),5)各種アンケ-トに対するマラルメの回答に見られる文体的特徴とマラルメの社会思想との連関の具体的分析(川瀬)。この記述をおこなうための基礎的資料として,前年度の作業を承けてマラルメ書誌デ-タベ-スの検索システムが本年度完成し,また,マラルメ全書簡の検索システムも完成を見た。これらの基礎資料は単にわれわれの研究の有効な道具であるにとどまらず,1991年4月からひろく研究者に公開提供する所存である(詳しくは裏面に記載した竹内・兼子論文を参照されたい)。
なお,マラルメのテクストの意味を更に深く了解するためには,次年度以降に実施さるべき「マラルメのコスモポリティスム」追究が不可欠であろうと考える。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 松室 三郎: "マラルメ後期詩篇註釈ノ-ト5「白鳥のソネ」について" 立教大学フランス文学. 21. (1991)

  • [文献書誌] 竹内 信夫: "『イジチュ-ル』試論(3)" 東京大学教養学部「外国語科研究紀要」. 第37巻 第2号. 29-54 (1989)

  • [文献書誌] 兼子 正勝: "マラルメ散文作品の批評版のためにーII“Nala et Damayanti",<les Contes indiens>___ー" 電気通信大学紀要. 第3巻 第2号. 323-376 (1990)

  • [文献書誌] 竹内 信夫: "『イジチュ-ル』試論(4)" 東京大学教養学部「外国語科研究紀要」. 第38巻 第2号. (1991)

  • [文献書誌] 竹内 信夫,兼子 正勝: "マラルメ・テクストデ-タベ-ス(MalTDB)/マラルメ情報デ-タベ-ス(MalRDB)の公開について" 東京大学教養学部言文センタ-紀要. (1991)

  • [文献書誌] 井原 鉄雄: "マラルメの「1864年のカルネ」自筆稿本について" 中央大学仏語仏文学研究会「仏語仏文学研究」. 第22号. 143-164 (1990)

  • [文献書誌] 〔共訳〕松室 三郎・井原 鉄雄・竹内 信夫・兼子 正勝・川瀬 武夫ほか: "マラルメ全集IV「書簡1862ー1885」" 筑摩書房, (1991)

  • [文献書誌] 松室 三郎・竹内 信夫・兼子 正勝(編): "MALLARME'S TEXT DATA BASE (仏文) DivagationsーI.Text DivagationsーII.Word Index" 〔平成2年度科学研究費補助金研究成果公開促進費による〕多賀出版株式会社, I388-II656 (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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