研究課題/領域番号 |
01301061
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
上野 善道 東京大学, 文学部, 助教授 (50011375)
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研究分担者 |
中井 幸比古 香川大学, 教育学部, 講師 (10221441)
新田 哲夫 広島文教女子大学, 文学部, 講師 (90172725)
福井 玲 明海大学, 外国語学部, 講師 (50199189)
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キーワード | アクセント調査語彙 / デ-タベ-ス / 方言アクセント辞典 / 複合語 / 京都方言 / 雫石方言 / 金沢方言 / 飛騨萩原方言 |
研究概要 |
研究題目に対して次のような研究を実施した。 1.アクセント調査語彙の収集。体言について約9万語、用言については約2万語のリストを作成した。複合語は、形態素の境界のほか、用例などの意味情報をいれ、語彙研究にも役立つように配慮した。また、収集した語彙資料を、きわめて基礎的なものと比較的稀なものとを分けるランク付けを行った。この作業は、本研究で扱う方言以外にも、この調査語彙を汎用的に使用する場合を考慮したものである。 2.検索のためのプログラムの作成。検索ならびに語彙収集に際して、有用なプログラムを福井が完成させた。形態素ごとの切り出しを行うelement.exeや、モ-ラ数の書き込みやチェックを行うchkmora.exe、50音順や対象フィ-ルドの指定などが可能なソ-トプログラムのxsort.exe、その他である。 3.アクセントの記入。これら収集した語彙リストに対して、岩手県雫石町方言、岐阜県萩原町方言、石川県金沢市方言、島根県松江市方言、京都市方言について、それぞれのアクセントを各担当者が記入を行った。 4.報告書の刊行。厳選した1万語の基礎的語彙リストに基づき、上記方言のアクセントを記載した資料を刊行する。これらは膨大な資料となる方言アクセント辞典のエッセンスと言えるものである。また、このリストの調査票も刊行する。これは、今後、日本語諸方言で同様の研究を行う場合に必要なものである。また、新田は金沢方言の複合動詞アクセントについて論文を一編発表した。その他のメンバ-も担当の方言について研究を進めつつある。
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