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1989 年度 実績報告書

古代車アジアにおける日本の文化的位相の総合研究

研究課題

研究課題/領域番号 01301063
研究機関国際日本文化研究センター

研究代表者

中西 進  国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (90054460)

研究分担者 井上 秀雄  樟蔭女子短期大学, 教授 (10091654)
上田 正昭  京都大学, 教養部, 教授 (90026708)
尾形 勇  東京大学, 文学部, 教授 (90000611)
山折 哲雄  国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (40102686)
梅原 猛  国際日本文化研究センター, 所長 (60046357)
キーワード東アジア / 古代日本文化 / ト占 / 祭祀 / 日本海文化 / 対馬 / 能登 / 沖縄
研究概要

調査研究を開始するための全体討論会を1989年7月に国際日本文化研究センタ-にて開催し、対馬・能登・沖縄3か所における調査の班構成、実施日程、調査項目をそれぞれ検討して、研究をスタ-トさせた。
その後、対馬班は9月30日〜10月3日に現地研究協力者永留久恵氏をまじえて、宗教思想を主題とし、現地の実態を広く東アジアにおける古代日本との照合の中で調査研究した。能登班は11月21日〜24日に現地研究協力者橋本澄夫氏をまじえて、考古歴史を主題とし、対馬同様の照合の中で調査研究した。また沖縄班は2月4日〜8日に現地研究協力者小熊誠氏をまじえて、言語芸術を主題とし、対馬同様の照合の中で調査研究した。これらの実地調査研究は、先立って国際日本文化研究センタ-における班別の研究会の後に行なわれたもので、対馬班は8月15日、能登班は9月18日、沖縄班は9月6日、11月9日、12月25日にそれを開催した。
以上の三地域における調査研究にもとづいて、これらを総合化するべく1990年3月13日14日に全体会を開き、各地域の統括者の報告を主報告とし、参加者全員の報告を加え、これを基に討論した。
また、以上の集団調査研究のほかに個人としての研究成果を「古代東アジアと日本」という総題のもとに月1回1人ずつが新聞紙上に発表することとして、すでに梅原、井上、古橋、上垣外・尾形・吉田が小論を公にした。
これらの研究活動によって、たとえば対馬のト占、能登の出雲文化との関係、沖縄の台湾・中国と関係をもつ祭祀など多くの知見を得、日本海を内海として海流によって伝播する文化の実態がきわめて明らかになった。その上で大陸への視座をもちつつ古代日本の文化の特徴を摘出する作業の見通しを持つことができるようになった。

  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 中西進: "六朝詩と万葉集-梅花歌をめぐって-" 論集上代文学. 77-89 (1989)

  • [文献書誌] 安田喜憲: "インダス文明の盛衰と縄文文化" 日本研究-国際日本文化研究センタ-紀要-. 1. 205-272 (1989)

  • [文献書誌] Yasuda,Yoshinori: "Monsoon fluctuations and cultural changes during the last glacial age in Japan" Japan Review---Bulletin of the International Research Center for Japanese Studies---. 1. 113-152 (1990)

  • [文献書誌] 梅原猛: "アニミズム再考" 日本研究-国際日本文化研究センタ-紀要-. 1. 13-23 (1989)

  • [文献書誌] 上田正昭: "古代の道教と朝鮮文化" 人文書院, 270 (1989)

  • [文献書誌] 上垣外憲一: "雨森芳洲-元禄亨保の国際人-" 中央公論社, 224 (1989)

  • [文献書誌] 上原和: "人間の美術-仏教の幻惑-" 学習研究社, 175 (1989)

  • [文献書誌] 山折哲雄: "人間の美術-浄土の彼方へ-" 学習研究社, 175 (1990)

  • [文献書誌] 吉田敦彦: "日本の神話" 青土社, 202 (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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