研究課題/領域番号 |
01301074
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
大山 道広 慶応義塾大学, 経済学部, 教授 (10051517)
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研究分担者 |
塩澤 修平 慶応義塾大学, 経済学部, 助教授 (90146564)
矢野 誠 横浜国立大学, 経済学部, 助教授 (30191175)
出井 文男 神戸大学, 経営学部, 助教授 (90093541)
牧 厚志 慶応義塾大学, 商学部, 教授 (20051906)
西村 和雄 京都大学, 経済研究所, 教授 (60145654)
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キーワード | 金融自由化・国際化 / 経常収支不均衡 / 為替レ-ト決定理論 / 交易条件 / 購買力平価 / 直接投資 / 債務累積 / 経済成長 |
研究概要 |
毎月1回程度研究分担者が全員参加するフォ-マルな研究会ないし一部の研究分担者による打合せ会をもった。初年度は主として資本市場の自由化・国際化の研究の基礎となる理論的な分析方法・枠組を整理・展望し、さらに若干の独自な研究に着手した。前半には、外部の研究者を招いてミニ・コンファレンス・セミナ-を開催し、専門的技術知識の提供を受けることにより本研究のテ-マ、特に国際資本移動、経済成長に関する知見を深めた。6月に京都大学及び慶応義塾大学で行ったミニ・コンファレンスには、R.W.ジョ-ンズ、W.チャン、J.W.シャインクマン等の世界的に有名な国際経済学者の参加を得た。また、10月には慶応義塾大学にE.ヘルプマンを招いて、国際資本移動と内生的経済成長をめぐる最近の研究成果について講演して頂いた。こうしたヒアリングと並んで、7月以降年度後半にかけて、研究分担者による研究報告と討論を続けた。現在までの主要な成果は次の通りである。(1)各目為替レ-トと交易条件の同時的決定と経常収支の不均衡の調整過程を説明する理論モデルを摘築した。(大山) (2)国際資本移動と為替レ-トとの関連を分析する従来の研究とサ-ベイすると共に、非貿易財が存在するという前提の下で購買力平価がいかに変動するかについて理論的な分析を進め、実証的研究の準備的作業に着手した。(大山・牧) (3)資本市場の自由化、国際化を前提として、一国の対外債務が累積するメカニズムを理論的に検討し、債務循環が生ずる条件わ明らかにした。(大山・西村) (4)同様な前提に立って、直接皮質と国際貿易との関連を理論的に追求した。(出井) (5)国際金融・経済成長の基礎的な理論モデルを展望し、部分的に拡張した。(矢野、塩澤、高橋) 尚、研究設備としては、予定通りパソコン用プリンタ-(NEC 602R)を購入し、研究成果の整理・伝達に活用している。
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