研究課題/領域番号 |
01301079
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
中川 信義 大阪市立大学, 経済研究所, 教授 (70047158)
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研究分担者 |
末廣 昭 大阪市立大学, 経済研究所, 助教授 (60196681)
河合 和男 奈良産業大学, 経済学部, 助教授 (00186040)
森澤 恵子 大阪市立大学, 経済研究所, 助教授 (60137180)
西口 章雄 同志社大学, 商学部, 教授 (70066132)
奥村 茂次 奈良産業大学, 経済学部, 教授 (30046974)
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キーワード | アジア新工業化 / 日本経済 / NIES / 多国籍企業 / 貿易摩擦 / ジャパンマネ- / 対外直接投資 / 政府開発援助 |
研究概要 |
本年度は、月2回の定例研究会と並行しながら、6月に2回、10月と11月にそれぞれ1回づつ、シンポジウムを行なった。6月は、カリフォルニア大学バ-クレ-校教授で一橋大学客員教授のリンカ-ン氏、および同助教授のガ-リック氏を招いて、日本の企業システムについてのシンポジウムをもった。米国における日本企業研究の現状と日米企業比較を中心に議論が行なわれた。6月の2回目は、経済学部の本多教授が発表した『韓国資本主義論争』(世界書院)について報告会、および批評会がもたれた。韓国経済論の現段階の詳細なサ-ベイが行なわれ、日本の戦前の資本主義論争との相違について議論がなされた。10月は、中国経済の激動の様子について、アジア経済研究所の加々美光行氏の渡航経験を交えて研究報告会がもたれた。11月は、ジャパンマネ-についてのシンポジウムで、久留米大学の井上伊知郎氏と東京銀行の内田昌廣氏を招いて、邦銀のグロ-バリゼ-ションと国際通貨制度の現状について論争が行なわれた。とくに、シンガポ-ル市場とオフショア市場との金利裁定取引の実態、および邦銀の国際取引の現段階の特徴、さらに円の国際通貨としての利用の程度について、実務家サイドと研究者サイドとの率直な見解が述べられ有意義な議論が行なわれた。 その他、10月には、上海の復旦大学世界経済研究所のChen氏、ブルネイ大学のウォン氏が九州大学の徳永正二郎教授とともに訪問し、アジアへの日本からの直接投資の実態について研究会がもたれた。また、大阪市大経済研究所の中尾は89年12月から90年4月までの客員研究員(FRB)体験に基づいて米国における邦銀の実態について現地のヒアリングを中心とした報告を行なった。
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