研究分担者 |
古厩 忠夫 新潟大学, 人文学部, 教授 (30018642)
疋田 康行 立教大学, 経済学部, 助教授 (70147924)
高村 直助 東京大学, 文学部, 教授 (40017801)
大豆生田 稔 東洋大学, 文学部, 助教授 (20175251)
浅井 良夫 成城大学, 経済学部, 教授 (40101620)
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研究概要 |
今年度も前年度にひきつづき,一橋大学に残された軍配組合関係資料の分析をおこなうと同時に関係者からのヒヤリング、過去の研究史の整理をおこなった。まず、1.軍配組合関係資料については、前年度コピ-化、マイクロフィルム化した資料の目録作りに力を注ぎ,ほぼ総務部関係資料についてはその目録化を完成した。また,平成2年4月以降以下の日程で研究会を開催した。4月28日一橋大学職員集会所報告者児島 書評島崎久弥『円の侵略史』(日本経済評論社)7月7日同上、報告者小林、神山 書評清水善俊『支那事変軍票史』、8月2日、ワ-ギンググル-プのミ-ティング、10月6日同上、報告者高村書評『続・現代史資料』(みすず書房)12月22日同上、報告者田畠 書評『日本帝国主義下の中国』(楽游書房)。またこの例会の時に、軍配組合目録の検討、年表作成作業、図書館所蔵軍配関係資料状況(防衛庁図書館、アジア経済研究所、農林水産省農業総合研究所など)についての報告もおこない作業の進行に役だてた。2.関係者よりのヒヤリング 今年度は,渡辺行雄氏、藤松正憲氏、三森良二郎氏よりヒヤリングをおこなった。渡辺氏からは11月24日(学士会館)、藤松氏からは平成3年2月4日(同上)、三森氏からは3月11日(同上)それぞれ実施した。このヒヤリングの結果、日中、太平洋戦争期の中国金融状況と軍票の具体的流通状況、戦後の通貨インフレのすさまじさなどが具体的に知り得た。ただし史料的な面では、それぞれ帰国時にもち帰りが許されなかったこととも関連して成果は少なかった。この間,前年度の山口大、大阪市大に続き、富山大の経済学部日本海経済研究所を訪問し文部教官米原信孝氏より資料保存状況などについて詳細な説明をうけた。ただし、現在資料整理中の関係で全貌は知り得ないが、当プロジェクトと関係する軍配関係資料は多くは所蔵されていないという印象をもった。
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