研究課題/領域番号 |
01301084
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
新家 健精 福島大学, 経済学部, 教授 (70007392)
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研究分担者 |
野口 和也 青山学院大学, 経済学部, 助教授 (60172772)
浅田 孝幸 筑波大学, 社会工学系, 助教授 (10143132)
片山 博 早稲田大学, 理工学部, 教授 (60091849)
星野 〓二 福島大学, 経済学部, 教授 (90007419)
関谷 章 慶応義塾大学, 大学院・経営管理研究科, 教授 (60051348)
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キーワード | 経営サイバネティクス / 自己組織化システム / 技術戦略 / 事業部制 / システム診断 / エクスパ-ト・システム |
研究概要 |
前年度は関連文献を中心として、主として次の2点にしぼって成果を挙げた。 1.S.ビ-アに代表される経営サイバネティクス全般について理解を深め、共同研究者間でのディスカッションを通して、理論的な深化をはかることができた。 2.上で議論された経営サイバネティクスに関わる諸原理、中でも特に全体性の原理、階層性の原理、必要多様性の原理、自己組織化システムの原理などをとり挙げ、企業経営の局面におけるそれら原理の具体的意味について考察を深めることができたこと。 本年度はそれらの成果を踏まえて、当該アプロ-チを経営体や組織体の診断に役立てるべく、経営サイバネティクス的アプロ-チを試みることの有効性とその具体的な適用の手順や方法について検討を加えた。より詳しくは次のようである。 1.診断としての経営サイバネティクスの有効性について 具体的な研究対象として、技術戦略や事業部制組織の確立などで成功を収めてきた(株)HOYAの社史や事例をとり挙げ、その中でインプリシットな形で当該アプロ-チの視点がいかに投影されているかを洗い出し、過去の重要な意思決定がどの程度本視点によって説明できるかどうかについて議論した。その結果、当該アプロ-チのエクスプリシットな形での適用における有効性が見通された。 2.当該アプロ-チの適用について 当該アプロ-チをエキスパ-ト・システムとして構築すべく、システムのあり方やアルゴリズムに関して検討を加え、プロトタイプによる試行的実験が可能となった。 以上の成果は学会報告及び印刷物として公表する準備を進めている。
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