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1989 年度 実績報告書

体育授業改善のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01301093
研究機関筑波大学

研究代表者

高橋 健夫  筑波大学, 体育科学系, 助教授 (60029725)

研究分担者 遠藤 保子  京都教育大学, 教育学部, 助教授 (10185168)
入口 豊  大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (60116150)
岡出 美則  愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (60169125)
伊藤 正信  香川大学, 教育学部, 教授 (80035899)
岡沢 祥訓  奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (40110978)
キーワード組織的観察法 / ALT-PE観察法 / 体育教師行動観察法 / 体育授業研究 / プロセス-プロダクト研究 / 生徒による授業評価 / 体育の授業に対する態度構造 / 体育の教授技術
研究概要

本年度は基本的に三つの柱で研究を進めてきた。第一は、近年の国際的な体育授業研究の動向を文献を通して分析した。特に組織的観察法を用いた実証的研究が盛んであるが、教師行動や生徒行動の記述・分析的研究、プロセス-プロダクト研究、介入実験的研究、多様な方法を組み合わせた多次元的研究など多彩な研究成果が報告されている。これらの成果を分析する中で効果的な授業のための一般原理を導びき出すとともに、今後の研究課題を明らかにしようとしている。
第二に、体育授業中の教師行動や生徒行動をいくつかの視点から組織的に観察・分析した。まず、生徒行動の観察法であるALT-PE法を用いて小学校体育授業を分析し、児童の学習行動の実態を明らかにするとともに、諸外国のそれとの比較を行った。また、児童・生徒の体育技業への愛好的態度や技能レベルが学習行動にどのように影響するかを検討した。
同様に、授業過程の教師行動と授業成果との関係についても分析した。従来の教師行動監察法の限界を克服するために新しい観察法を作成するとともに、これを適用して、特に児童が評価する体育授業中の教師行動の類型を明らかにしようとした。また、熟練教師、一般教師、実習生の教師行動の観察・分析を通して効果的な教授技術を抽出しようとした。
第三に、体育授業成果を比較的容易に理解する手がかりとして「生徒による授業評価(態度尺度)」の基準化を図ろうとした。そのため、小学生から大学生までの「体育授業に対する態度構造」を明らかにしようとしている。約一万人の児童・生徒・学生を対象に調査を実施し、現在、集計・分析を行っている。このほか、大学生を対象に、これまで教わった体育教師のイメ-ジについて調査を行い、理想的な体育教師像を描き出そうとした。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 高橋健夫: "体育のATL-PE観察法の有効性に関する検討-小学校の体育授業分析を通して-" 体育学研究. 34巻1号. 31-43 (1989)

  • [文献書誌] 高橋健夫: "教師の「相互作用」行動が児童の学習行動及び授業成果に及ぼす影響について" 体育学研究. 34巻3号. 191-200 (1989)

  • [文献書誌] 岡沢祥訓: "小学校体育授業における教師行動の類型に関する検討" スポ-ツ教育学研究. 10巻1号. (1990)

  • [文献書誌] 岡沢祥訓: "小学生の体育授業に対する態度構造" スポ-ツ教育学研究. 10巻号. (1990)

  • [文献書誌] 高橋健夫: "体育授業における教師行動の構造-授業成果を高めるための教授技術の検討ー" 体育学研究. (1990)

  • [文献書誌] 高橋健夫: "体育のプロセス-プロダクト研究-とび箱の実験単元の分析的研究を通して-" 筑波大学体育科学系紀要. 14巻. (1991)

  • [文献書誌] 高橋健夫: "体育の授業研究" 日本教育図書出版, ( ) (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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