研究分担者 |
遠藤 保子 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (10185168)
伊藤 正信 香川大学, 教育学部, 教授 (80035899)
入口 豊 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (60116150)
岡出 美則 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (60169125)
岡沢 祥訓 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (40110978)
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研究概要 |
本年度は,前年度の研究を継続して行うとともに,これまでに得られたデ-タを分析・検討を加え,論文集(15篇の論文からなる研究報告書・頁183)を作成した。本年度にまとめた研究論文は,次のようである。 1)体育授業研究の動向ー(1)体育のALT研究の動向(2)アメリカを中心とした体育授業における教師行動研究の動向と課題(3)西ドイツの授業研究;この他,わが国での主として実証的な授業研究の動向を分析したが,論文の完成にもう少し時間を必要とする。 2)体育授業における生徒行動の研究ーALTーPE観察法を適用して(1)体育授業に対する愛好的態度及び運動技能の差異が学習行動に及ぼす影響(2)体育授業における単元の学習過程の特徴(3)体育科教育実習生の教授技術に関する事例的研究(4)体育授業におけるリ-ダ-とフォロア-の学習行動,の4つの論文をまとめた。 3)体育授業における教師行動の研究ーこれまで多用されてきたCAFIAS観察法等の限界を明らかにし,教師行動をより総合的・多次元的に観察する「4大教師行動観察法」を開発し,これを用いて(1)体育授業における教師行動に関する研究(教師行動の構造と児童の授業評価との関係)(2)学習成果に及ぼす教師行動の影響(小学校での実験的授業を通して)(3)教育実習生の体育授業における教師行動,等の論文をまとめた。 4)態度評価の研究ー前年度に行った調査に基づいて,統計処理を行ない,体育授業を診断するための基準を作成した。小・中・高校の児童・生徒を対象に調査を行ない,デ-タを得ているが,論文としては,小学校高学年を対象としたものだけまとめた。今度,分析を続け,中・高校のものも論文としてまとめる予定である。
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