研究分担者 |
村瀬 康一郎 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (80150027)
篠原 文陽児 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00113035)
能田 伸彦 筑波大学, 教育学系, 教授 (80020121)
織田 揮準 三重大学, 教育学部, 教授 (90024489)
浅木森 利昭 国立教育研究所, 教育情報資料センター, 教育情報調査室長 (60150025)
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研究概要 |
1.情報創造・情報活用能力を高める統計教育カリキュラムの開発 (1)統計教育カリキュラムの設計基盤をなす基本目標の確定:(1)統計知識・技能の習得を目標とした従来の統計教育を基盤に,(2)情報化に対応した新しい統計教育を確立するために,統計情報を積極的に活用した問題解決中心の統計教育,「作る統計」より「使う統計」,さらに最終検討では,(3)『情報創造』の考えを中核に据え,統計デ-タ・統計情報から「統計的傾向・統計法則」を読み取るにとどまらず,新しい情報を創りだすことに重点を置く『情報創造のための統計教育』,その基本目標としての「とらえるーあつめるーまとめるーよみとるー生かす(価値づける)」の5領域からなる統計教育の基本目標を新しく組み立て,統計教育の基本目標構造の確定を図って完成させた。 (2)小中学校の統計教育カリキュラムの開発と流通:上記のカリキュラム設計理論に基づき,全国各地で展開されている統計教育実践記録を収集改善し,地域に根ざした実践的な統計教育カリキュラムの提供と普及の促進を図った。 2.統計能力テスト・統計教育教材デ-タベ-スの開発:デ-タの扱いと処理,グラフ,結果表,結果表からの傾向の読み取り等,また,概念化等の高次の統計能力を評価できる統計能力テスト・統計教育教材の収集とデ-タベ-ス化を行い,授業設計の基盤を確立した。 3.地方設計デ-タベ-スの教材化を行うコンピュ-タ編集システムの開発:具体的教科として小学校社会科を取り上げ,諸機関がもつ最新の「身近な地域の統計情報デ-タベ-ス」を加工し,「生きた統計情報」を用いて地方から国,国から世界へと,比較・対比させながら社会認識を広げ深めていく問題解決ベ-スの授業展開を可能にする教材化のためのコンピュ-タ支援の教材編集デ-タベ-スシステムを完成させた。
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