研究課題/領域番号 |
01302032
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
中川 聖一 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (20115893)
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研究分担者 |
梅崎 太造 中部大学, 工学部, 講師 (40193932)
〓辻 正剛 関西大学, 文学部, 助教授 (10188469)
北沢 茂良 静岡大学, 工学部, 助教授 (00109018)
小林 豊 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助手 (40027917)
新美 康永 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (00026030)
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キーワード | マルコフモデル / HMM / ニュ-ラルネットワ-ク / 音声認識 / 言語モデル |
研究概要 |
今年度は、4月に「音声知覚・聴覚メカニズムと音声認識」というテ-マで本総合研究メンバ-以外の21名を加えた合計28名で、1泊2日の研究討論会を開いた。 また、11月には、総合研究のメンバ-と台湾の音声認識研究者とで「新しい音声認識手法に関する第1回日本・台湾セミナ-」を台湾の国立交通大学で開催した。日本からは総合研究メンバ-の7名が参加し、台湾側の約30名の参加者とで有意義な発表を行なった。 2月には最終研究報告会を約70名の参加者を得て行なった。これは、電子情報通信学会の「連続音声認識シンポジュウム」と白井克彦早稲田大学教授代表の総合研究(A)の最終報告会の開催場所と期日を合わさせたもので、多くの方の前で研究成果を発表することができた。 3年間の研究討論等を通じて、問題点が明確になり、多くの研究の芽がでてきた。例えば、新しいHMMの計算法、音声認識の情報理論的アプロ-チの分類・検討結果による新しい認識モデルの提案、ニュ-ラルネットワ-クの時系列パタ-ン処理への適用のための音声認識モデル、リカレントネットワ-クの連続関数近似能力の理論的解析、新しい音響素性論の提案などに成果があった。 勿論、従来の枠組みの中での研究成果もあった。例えば、HMMと文脈自由文法を用いた連続音声認識システムの性能向上、コンテキストを考慮に入れたHMMの自動構成法、ニュ-ラルネットワ-クの静的パタ-ンの識別能力の検討、ニュラルネットワ-クによる弁別特徴の抽出、確率言語モデルの評価、群遅延滞スペクトル距離尺度の評価などに進展があった。
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