研究課題/領域番号 |
01302041
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
小柳 洽 岐阜大学, 工学部, 教授 (30025928)
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研究分担者 |
尼崎 省二 立命館大学, 理工学部, 教授 (60066743)
宮川 豊章 京都大学, 工学部, 講師 (80093318)
関 博 早稲田大学, 理工学部, 教授 (40120919)
魚本 健人 東京大学, 生産技術研究部, 助教授 (80114396)
三浦 尚 東北大学, 工学部, 教授 (90005512)
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キーワード | コンクリ-ト構造物 / 維持管理システム / 健全度判定 / 鋼材腐食 / アルカリ骨材反応 / 非破壊試験法 / 劣化診断 |
研究概要 |
コンクリ-ト構造物の健全度判定手法と維持・管理システムに関する研究では、とくに耐用年数予測および劣化度評価システムを確立して維持管理システムを構築するためのデ-タベ-スの構成について検討し問題点を明確にした。また、構造物の劣化および寿命到達までの全プロセスの数量的把握の上からASRに起因する膨張・劣化のプロセスを求め健全度判定の一手法としてひびわれ分布が利用できることを明らかにした。さらに、構造物の健全度を判定するための具体的な手法として、現場試験方法およびエキスパ-トシステムの開発を進めている。 コンクリ-ト構造物の鋼材腐食と維持・管理システムに関する研究では、とくに港湾施設構造物を対象として外部より塩分が浸透する場合を想定し、既往の資料およびモデル解析に基づいて劣化予測に加えて構造物の寿命予測を行い、さらに、耐久性評価に加えて補修設計を含む維持管理システムの統合化を進展させた。 コンクリ-ト構造物のアルカリ骨材反応および初期欠陥と維持・管理システムに関する研究では、とくに現行の骨材の反応性評価試験方法の妥当性と反応によりひびわれを生じた構造物の力学性状の評価について検討を行うと共に、補修材料とその性能評価についても検討を行った。とくに、スラブ部材の力学性状にむしろ好影響を与えるという結果も得られている。 コンクリ-ト構造物の非破壊的劣化診断法と維持・管理システムに関する研究では、非破壊試験方法として超音波法、超音波スペクトロスコピ-法、赤外線映像法、アコ-スティックエミッション法をとりあげ、それらの精度と構造物の維持管理システムへの組入れにおける問題点について検討を行い、それらの検出精度やその向上のために必要な要件を明らかにした。
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