研究概要 |
1.北海道の7地点の標準気象デ-タ作成作業の経過をまとめた。標準気象デ-タとして,新たに金沢のデ-タを作成した。東京の多年の気象デ-タを整理し,年別デ-タを用いたシュミレ-ションを可能とした。従来からのTAC法によるデ-タに代わる新しい設計用外界条件を提案した。(武田,石野,鈴木,永村) 2.期間熱負荷計算法として定着しているEDD法について,ブラインドの操作等による日射熱取得の計算方法,および間欠運転時間帯が標準と異なる場合についての改良を行った。(松尾) 3.SDPテ-プの現状が報告され,今後環境工学分野で利用可能とするための必要な整理内容を確認した。また,AMeDASに時別日射量を補充する方法を報告した。更に今後,水蒸気圧を追加する方法,及び欠測デ-タの状況と,その補間法を検討した。(三木,二宮,赤坂) 4.気温,日射,湿度,風速について,既に提示した各要素の確率的変動特性,各要素間の相関を考慮した数学的モデル化法に改良を加え,東京の10年間のデ-タに対する具体的モデルを作成し,その特性をスペクトル,コヒ-レンシィ-の観点から原デ-タと比較し,良好なモデルが得られることを示した。また,確率的熱負荷計算結果を最適な空調システム設計法に展開するための基礎的検討を行った。(吉田,鉾井) 5.年間時別雲量,日照率,日射量の作成法と,今後の外気温,水蒸気圧等への拡張方針を示した。(赤坂) 6.標準気象デ-タ,SDP,AMeDAS及び国土数値情報等によるマップ開発に関する成果,経過を報告した。(坂本,赤坂,三木) 7.天空日射量及び準直達日射量の計算式を提案した。(渡辺,赤坂)
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