研究課題/領域番号 |
01302049
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松尾 陽 東京大学, 工学部建築学科, 教授 (00010778)
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研究分担者 |
吉田 治典 京都大学, 工学部建築学科, 助手 (00144337)
赤坂 裕 鹿児島大学, 工学部建築学科, 教授 (20094112)
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キーワード | 気象モデル / 標準気象デ-タ / 空調システム設計 / 天空日射 / 直散分離 / AMeDAS / 時系列 / 天空放射輝度分布 |
研究概要 |
<I.気象デ-タのモデル化に関する成果>___ー 1.時系列モデルとして作成した東京の気象デ-タを基にして、成分別の経年変化を各要素(気温、日射、湿度)について調べ、気候変化をモデルに取り込む方法を提案した。また、本気象モデルの応用例として、熱的遅れのな空調システムを持つ建物の熱負荷とエネルギ-消費量の確率分布を見いだす方法を提案し、簡単な熱源についての例題計算を示すとともに、この方法が熱源の最適設計につながることを例示した。(吉田) 2.外気温の確率時系列成分に対し、安定性を考慮した極配置を行う擬ARIMAモデルを提案した。(永村) <II.天空日射のモデルおよび直散分離、直散合成に関する成果>___ー 1.東京と福岡(2ケ所)における日射観測結果を基に、東西南北4方位の垂直面日射量の推定精度を検討し、直散分離と直散合成の方法は同時に議論すべきこと、天空放射輝度分布を考慮することにより、推定精度は若干改善されることなどを明らかにした。(渡辺) 2.既往の天空日射量の推定式を大分大学と東京大学における実測デ-タを基準として比較・検討した。(三木) 3.鹿児島の測定デ-タに基づいて、曇天時を含んだ準直達日射量と天空日射量の推定式を作成した。(赤坂) <III.気象デ-タの標準化に関する成果>___ー 1.東京近郊の気象デ-タの分布をAMeDASと移動測定により調べた。また、AMeDAS地点の時別日射量の補充に関して、その地点の日照率の他、近接する気象台における日射量観測値を用いると良好な日射量推定が得られることを、東京近郊のAMeDAS地点について示した。(石野) 2.大阪の標準気象デ-タ(1980〜1989)を再整備し、旧デ-タと比較を行ったところ、日射量と絶対湿度で統計的に有意な経年変化が見られた。(永村)
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