研究分担者 |
陣内 秀信 法政大学, 工学部, 助教授 (40134481)
青柳 正規 東京大学, 文学部, 助教授 (40011340)
木島 安史 熊本大学, 工学部, 教授 (90040427)
石井 昭 東京都立大学, 工学部, 助教授 (10087265)
桐敷 真次郎 東京都立大学, 工学部, 教授 (00087256)
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研究概要 |
1.文献資料の購入と整理 地中海古代の建築、都市、美術などに関する単行本「Stuart,J.and Revett,N.“The Antiquities of Athens"」など32冊を購入した。その中に掲載されている重要な図面約1,000枚をマイクロフィルムに撮影し、A4サイズに引き伸ばし都市別に分類しファイルした。また継続的に購入されている学術雑誌の論文約1,100件について、著者、論文名、巻、号、ペ-ジをコンピュ-タ-に登録し文献情報検索デ-タベ-スの充実を行った。 2.図面情報デ-タベ-スの作成 所蔵文献中の地中海古代都市及び建築関係図面は、現在約21,000件あり、今年度は約3,000枚について、都市名、国名、建物名などをキ-ワ-ドとともに入力し、現在までに総数で約13,000枚を登録出来た。 3.研究の成果 ギリシアのアルカイック期とクラシック期の神域の建物配置において、ロ-マ時代まで発展する軸線計画がどのような形で発生したかを明らかにした。神殿建築の設計技法については、アテネのパルテノン神殿の基壇のむくりは、従来放物線であると考えられていたが、今度の研究で円形の一部と考えることも可能であることが明らかになった。さらにイタリアに残るギリシア神殿の柱の高さと直径が、どのような関係にあるのかを分析し、設計技法の違いによる神殿の分類を試みた。 4.研究協議会 平成元年12月2日に熊本大学において、「ギリシア建築のストアについて」及び「神殿のプロポ-ションについて」というテ-マで研究発表会を行い、各人の研究テ-マについての途中経過及び今後の研究方針などについて検討した。
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