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1990 年度 実績報告書

クロボク土の土壌工学的改良に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01302056
研究機関北海道大学

研究代表者

前田 隆  北海道大学, 農学部, 教授 (80001402)

研究分担者 相馬 剋之  北海道大学, 農学部, 助教授 (00110635)
駒村 正治  東京農業大学, 農学部, 助教授 (60078194)
宮内 定基  愛媛大学, 農学部, 教授 (40024583)
新垣 雅裕  三重大学, 生物資源学部, 教授 (60024585)
足立 忠司  岡山大学, 農学部, 教授 (20012007)
キーワードクロボク土 / 腐植 / 農地工学 / 土壌工学 / 土層改良 / 圧縮性 / 耐食性 / スレ-キング
研究概要

多量の腐植の存在により著しく多孔質な土壌構造を有するクロボク土は、乾燥密度が低く(軽鬆質)、保水性が非常に大きい。それゆえ農地工学的利用の場において、クロボク土は練返しや圧縮などの外力による軟化や分散、圧密等の土壌物理性の劣化を招くことが多い。本研究の目的は、このようなクロボク土の農地工学的利用の適正化をはかるための土壌工学的性質の改良方策を確立することであり、本年度は、クロボク土の土壌工学的性質(圧縮性、乾燥変性、耐食性等)と腐植の物理的機能との関連性に関して、以下の研究を遂行した。
<前田・相馬>___ーは北海道のクロボク土について、ミクロ構造の凝集力とマクロ構造の圧縮性に対する腐植の物理的機能の相違、マクロ構造の圧縮に起因する排水不良を改善する土層改良工法について、<駒村・成岡>___ーは関東のクロボク土の間隙構造、水分特性に対する腐植の機能の表層・埋没クロボク土間の相違を検討した。<河野・石川>___ーは関東のクロボク土の締固め(非排水での圧縮)および分散性(スレ-キング)に対する腐植の機能を、また<松本>___ーはクロボク土の耐食性と保全対策工法に関する問題整理を行った。<新垣>___ーは近畿のクロボク土のクリ-プ特性に対する腐植の機能を、また<足立・宮内>___ーは中国・四国のクロボク土について、外力による団粒(マクロ構造)の変化ー充填・強度特性の変化ー腐植の結合機能の相互関連性を、<三輪>___ーは九州のクロボク土の締固めに対する腐植の機能およびシラス混合による土層改良工法について検討した。
本年度は以上の研究の他に、クロボク土の新規造成畑地の現地研修を実施し、土壌工学的改良方策を確立する上で派生する諸問題について現場討議を行った。さらに2回の全体会議を実施して、次年度では外力に対するクロボク土の物理的・力学的応答性が腐植の機能の質的相違によりどのように異なるかを中心に研究を進めることを確認した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 高氏 昇・相馬 尅之・前田 隆: "土層改良による土壌物理環境の改善効果の評価" 農業土木学会土壌物理研究部会 第29回研究集会報告集. 100-110 (1990)

  • [文献書誌] 新垣 雅裕・長田 昇・宮内 定基: "黒ボク土層の応力緩和について" 農業土木学会誌. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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