研究課題/領域番号 |
01302057
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
大橋 行三 愛媛大学, 農学部, 教授 (10036296)
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研究分担者 |
田中 雅史 三重大学, 生物資源学部, 教授 (20024565)
山本 光男 明治大学, 農学部, 教授 (70015618)
三輪 弌 岩手大学, 農学部, 助教授 (30107180)
加藤 治 佐賀大学, 農学部, 教授 (40038295)
森 健 九州大学, 農学部, 助手 (50117272)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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キーワード | 水利環境 / 水利施設管理 / 水理設計 / 水質制御 / 親水施設 / 緑水空間設計 |
研究概要 |
本研究班の目的は、水源、取水及び送水から成る水利施設システムが水理的機能の合理性と統一体としての有機性とを保持するのを追求するのみでなく、地域社会の「水辺と緑」の空間を構成する「水環境資源」として活用され、かつ自然と調和した水利環境が造成されるための水理学的指針を見出すことにある。従って、現在の水利環境の変化を調査するために、代表的な水利施設を下記の期日に訪問し、各所の技術者と検討会を持った。 (1)1989,12、20〜22:山形市周辺及び最上川水系、庄内平野 (2)1990,7、29〜31:利根川上流ダム群と中流域の用水システム (3)1991,10,2〜4:豊川用水総合事業所の水利施設 各分担課題と各研究成果は以下のようにまとめられる。 1)水源施設における水質制御を目的として、久保はダム湖の堆砂と濁水に関わる土粒子運動を解析し、大橋は感潮河川の塩水遡上フロントの現地調査解析と水理模型実験により検討した。森と加藤は淡塩成層場における吹送流と成層変化過程を実験模型の解析によって究明した。 2)取水施設の機能向上を目的として、山本と秋吉は渓流取水工の模型実験により最適設計の指針を得た。三輪と川越は頭首工下流の堆砂と洗堀及び水勢特性を実験的に検討し、その成果を発表した。 3)送水施設の水環境対策を目的に松下(名誉教授)と前川は急流・落下水がもたらす騒音発生機構を検討し各特性の把握に成巧した。田中は流水路内の流動特性を画像処理法を用いて把握する手法を発表した。板恒は排水路内の植生と通水能及び浄化について地道な実験を積重ねた。 全課題に共通する水利環境変化に関する成果は、報告書の第I部にまとめ、総論的考察と個別研究によって論述した。
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