研究課題/領域番号 |
01302059
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
上林 弥彦 京都大学, 工学部, 教授 (00026311)
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研究分担者 |
中津 楢男 愛知教育大学, 教育工学センター, 助教授 (90133131)
今井 浩 東京大学, 理学部, 助教授 (80183010)
古川 哲也 九州大学, 大型計算機センター, 助教授 (00209165)
田中 克巳 神戸大学, 工学部, 助教授 (00127375)
牧之内 顕文 九州大学, 工学部, 教授 (30221576)
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キーワード | オブジェクト指向デ-タベ-ス / 知識ベ-ス / デ-タベ-ス設計 / デ-タベ-ス応用 / セキュリティ / デ-タベ-スビュ- / スキ-マ更新 |
研究概要 |
平成3年度の主な成果は次のとおりである。 (1)セキュリティ管理については、オブジェクト指向デ-タベ-スモデルでは限界があるため、複数の階層を実現できるように一般化し、それを利用した設計法を確立した。具体的には、関係デ-タベ-スの上に複数のセキュリティ階層を実現できるマルチプロジェクトモデルを提案した。 (2)オブジェクトのクラス間遷移、オブジェクトのスキ-マ遷移の両方を扱えるモデルを考えて、オブジェクト指向における履歴の問題を総合的に扱う方式を開発した。 (3)オブジェクト内の関係をリンクないしは仮想リンクで実現することによる、オブジェクト指向デ-タベ-スシステムの設計法を開発し、複合オブジェクトを考えた設計法について論文をまとめた。 (4)複合オブジェクトと知識との統合問題について検討し、新しいデ-タモデル提案の道をひらいた。この結果を国際会議で発表した。 (5)オブジェクト指向デ-タベ-スを各分担者の研究分野に適用した場合の利点と欠点を考え、モデルの問題点について検討した。 本年度は以上に示したように、オブジェクト指向デ-タベ-スの利用を考えた上で、モデルの設計方式の開発、高度の一貫性制約の実現、プロトタイプからの問題抽出などを行ない、今までの研究成果の統合を行った。
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