研究分担者 |
桐谷 道雄 名古屋大学, 工学部, 教授 (70033826)
松井 秀樹 東北大学, 工学部, 教授 (50005980)
阿部 勝憲 東北大学, 工学部, 教授 (70005940)
高橋 平七郎 北海道大学, 工学部, 教授 (80001337)
石野 栞 東京大学, 工学部, 教授 (70010733)
|
研究概要 |
本研究は,高速実験炉を利用して材料重照射挙動の基礎研究を行なうものであり,中性子を用いる核融合炉材料の模擬照射研究の中心となる研究である。本研究では日米の高速実験炉で行なわれる重照射研究を中心とし,広範囲に跨がる種々の照射研究の実効を高める為の支えとなる活動を中心として行ない,具体的には以下の項目を実施した。 (1)「常陽」及び「FFTF/MOTA」での照射計画の検討及び全体計画の検討・調整作業を行ないFFTF/MOTA24の具体的な計画作成・試料製作を完了させ,FFTF/CYCLE10の照射後試験も併せて行った。(FFTF/MOTAを利用する研究では便宜的に主として材料別にグル-プを編成しており,各グル-プ毎に研究計画の調整がおこなわれ,全体計画が作成された。本研究での分担者はそれぞれのグル-プ幹事としての役割を担っており,本研究を推進する為に6グル-プ・88名の研究の研究組織が編成されている) (2)「常陽」及び「FFTF/MOTA」での照射試料の東北大学金属材料研究所付属材料試験炉利用施設(大洗)への搬入を実施し,照射後試験・研究を行なった。 (3)従来行なわれて来た照射実験よりも1桁以上高い照射量での照射後実験に伴う問題点の抽出・検討,強度特性及び微細構造に対する高速中性子の効果の基礎的理解の体系化を進め,全自動強度特性試験装置を完成させた。又,照射後の動力学基礎物性値の計測の為の高真空・静電容量型内部摩擦測定装置も作成した。 (4)次年度において試験片製作を行なうMOTA2Bでの主要研究課題の検討及び選択を行ないその結果に基づき,テストマトリックスの作成作業を行なつた。この作業の為に本研究分担者との検討会議を11回,照射研究参加者も含めた全体会議を2回開催し,研究組織全体の合意の形成に努めた。この結果,ダイナミックへリウムチャ-ジング実験を始め各種の新規の照射計画を含めたMOTA2Bでの照射計画を完成出来た。
|