研究分担者 |
酒井 秀夫 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (70126069)
峰松 浩彦 東京農工大学, 農学部, 助教授 (60011988)
小林 洋司 東京大学, 農学部, 助教授 (00111394)
猪内 正雄 岩手大学, 農学部, 助教授 (10003782)
村山 茂明 宇都宮大学, 農学部, 教授 (80007872)
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研究概要 |
平成2年度は,高知県下私有林『山本森林(株)』及び愛媛県久万町において現地調査ならびに研究会を行ったほか,年度当初に1回,3月に最終討議のための研究分担者全員の研究を行った. 以下に本年度に行った主要な研究成果について概要を述べる. 1.本研究のモデル調査地である宮城県登米町の集材路網計画を行い,林道,作業道を含めた適正路網密度として80〜100m/haを得た.この場合,平均実集材距離は31.50m〜43.69mとなり,極めて能率的な伐出生産が可能となることが示された. 2.林道,作業道等により形成される路網の機能評価について,森林地域における到達性を示す指標にいて研究を行った.また,平均集材距離の修正法について実証的研究を行い,普通の地形条件において修正係数1.4が妥当な値であることが示された.循環路網の機能についてはさらに研究を重ねる必要がある. 3.低規格林道や集材路の路面の耐浸食性についてはさらに研究を行う必要がある. 4.集運材車両としてのミニ・フォアワ-ダとモ-ビルタワ-ヤ-ダの作業能率について,前年度に引き続き調査を行い,それぞれの最適集材路間隔を示した.さらに,各集材方式ごとの集材距離別作業能率を示し,小規模伐出生産方式の搬出システム確立に指針を与えた. 5.眼球運動測定装置等を用いてミニ・フォアワ-ダの操作性と視認性について,土場および林道上で走行試験を行った.その結果,車両の旋回半径が小さいほど側方目視時間の割合が大きくなることが認められ,そらに林内走行の試験を重ねオペレ-タの挙動について研究を行いたい.
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