研究課題/領域番号 |
01304023
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
岩尾 俊男 島根大学, 農学部, 教授 (70032547)
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研究分担者 |
川村 恒夫 神戸大学, 農学部, 助教授 (50107984)
毛利 建太郎 岡山大学, 農学部, 助教授 (20081531)
藤浦 建史 島根大学, 農学部, 助教授 (00026585)
岡本 嗣男 東京大学, 農学部, 助教授 (40031215)
山下 律也 京都大学, 農学部, 教授 (30026463)
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キーワード | 農産物性 / 品質測定法 / 分光特性 / 視覚画像特性 / 音伝達特性 / 米の味成分 |
研究概要 |
本年度の研究計画に基づき、一般性のある農産物の計測方法の策定を目標に、従来の研究を、各分担者ごとに収集、整理を行い、新たな展開を求めて実験が進行されている。 また、分担の研究企画ごとに、研究者のネットワ-クを通じ、フロッピ-デスクの交換により情報交換の効率化を計っている。 研究の主なものは、1)米の味成分の基礎物性の研究では、籾の品質変化に関係する貯蔵温度と籾水分の品質の関係を、品質の指標として発芽率と脂肪酸度を計測する方法を確立した。2)植物の培養菌の物性研究では、培養中の植物カルス(タバコ、ニンジン)をカラ-画像の測定方法を確立し、物性の測定の検討を行っている。3)農産物の自然裂果特性については、トマトを対象に、成育中の果皮近傍の水分状態の激変による自然裂果についての、果皮組織中の応力蓄積度の計測方法について、検討中である。4)農産物の視覚的画像特性については、農作物の立体形状の色の認識を試み、温州みかんに対する計測方法を検討中である。また、トマトのビデオ画像を、R.G.B成分に分解し、エッジ検出処理を行い、果実内の傷、変色等の識別の方法を明らかにした。5)農産物の分光及び内部品質特性について、トマト、メロン、ナシ、モモ等の正常な部分、変色した部分につき、分光反射特性より、損傷を検出する方法を検討中である。また、柿果実のインベルタ-ゼ抽出から、糖組織を測定する方法を明らかにした。7)青果物の音の伝達特性については、スイカ、メロンについて、音の伝達性より熟度を判定する方法を明らかにした。 以上の項目について、更に次年度において研究を行い、農産物性研究第4集の発行と共に平成3年の学会において、上記課題につきテ-マセッションを行うべく準備を進める。
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