• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1989 年度 実績報告書

飼料変換の消化管内ダイナミックスからみた反芻家畜のエネルギ-および蛋白質利用

研究課題

研究課題/領域番号 01304024
研究機関北海道大学

研究代表者

朝日田 康司  北海道大学, 農学部, 教授 (00001404)

研究分担者 田中 桂一  岐阜大学, 農学部, 教授 (30021710)
星野 貞夫  三重大学, 生物資源学部, 教授 (90024546)
谷口 幸三  広島大学, 生物生産学部, 助教授 (30093777)
関根 純二郎  鳥取大学, 農学部, 助教授 (40001466)
大久保 正彦  北海道大学, 農学部, 助教授 (40001458)
キーワード反芻家畜 / 消化管内飼料変換 / 繊維質消化 / デン粉消化 / 飼料粒子微細化 / 窒素利用 / 消化管内微生物叢 / 脂質代謝
研究概要

平成元年度は異なる飼料給与下での消化管内飼料変換、飼料変換に関与する微生物叢および脂肪代謝について測定を行い、以下の結果を得た。
1.粗飼料:濃厚飼料割合をかえた飼料を山羊およびめん羊に給与し、繊維質のル-メン内分解を調べた。イタリアンライグラス乾草のNDF分解はアルファルファヘイキュ-ブにくらべ高く、いずれも濃厚飼料割合を高めると低下した。ル-メン内での飼料粒子微細化について異なる品質の乾草をめん洋に給与、測定したところ、1180Mm以上のLarge particleは飼料給与後の時間経過とともに減少、Small particleおよび可溶区分はつねに一定量存在していた。乾草の品質低下により嚥下食塊の粒度低下、Small particleの消失速度低下が認められた
2.若牛にデン粉源(コ-ン、大麦)と蛋白質源(大豆粕、コ-ングルテンミ-ル)をかえて給与し、消化管部位別利用を調べた。デン粉消化率はル-メン内では大麦区が、小腸、大腸ではコ-ン区が高く、全消化管では大麦区が高かった。大豆粕区はコ-ンがグルテンミ-ル区にくらべdgが高く、小腸からのN吸収は低くなった。N蓄積にはデン粉および蛋白質源の違いによる影響は認められなかった。
3.アンモニア処理ワラの消化とル-メンおよび直腸の微生物叢をめん羊で調べた。アンモニア処理ワラの繊維質消化率は無処理ワラおよび無処理ワラに尿素または大豆粕を添加した飼料とくらべて高く、ロ-ルチュ-ブ法で測定したル-メン内培養可能総菌数、セルロ-ス分解菌数も多かった。直腸の微生物叢には処理間に差はなかった。
4.泌乳および乾乳山羊を用い、粗飼料のみ給与および濃厚飼料多給下での脂質代謝を調べた。濃厚飼料多給時には血中FFAが低く、皮下脂肪組織の脂肪合成能が高かった。乳腺組織での脂肪酸合成能は泌乳山羊で高く、飼料による差は認められなかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] NISHIDA,RYUTARO: "Effects of ratio of concentrate to roughage and kinds of hay in a ration on digestion kinetics of fibrous and soluble plant materials in the rumen" J.Fac.Agric.Tottori,Univ.25. 65-76 (1989)

  • [文献書誌] 朝日田康司: "乾草を給与しためん羊の反芻胃内容物粒度分布の経時変化" 日本畜産学会報.

  • [文献書誌] 谷口幸三: "デン粉および蛋白質源の違いが去勢牛の飼料利用性に及ぼす影響" 日本畜産学会報.

  • [文献書誌] 星野貞夫: "反芻家畜におけるアンモニア処理イナワラの消化特性" Animal Feed Science and Technology.

URL: 

公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi