研究課題/領域番号 |
01304047
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
井上 昌幸 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (10013872)
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研究分担者 |
花村 典之 鶴見大学, 歯学部, 教授 (10064354)
川和 忠治 昭和大学, 歯学部, 教授 (30014103)
川添 堯彬 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (50076022)
石橋 寛二 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (90018771)
川口 豊造 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (60064820)
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キーワード | 金属アレルギ- / 疫学調査 / 口腔内金属 / EPMA / 微量試料分析法 |
研究概要 |
金属による感作とそれに伴うアレルギ-性疾患については昨今ではマスコミにも取り上げられ、今や大きな社会問題になりつつあり、歯科領域における研究者、医療従事者としては、これに関する詳細な知識と正しい見解を持つべき、と考えられる。しかしながら、金属、特に口腔内で使用されている歯科用金属による感作についてはその発生率も、機序にも未だ不明確な点が多い。今回我々は先ず、歯科に多用される18種の金属元素についてパッチテストによる疫学的調査を全国的規模で行い、陽性反応の発生率と金属の種類、地域的な特異性の有無、さらにそれによると思われるアレルギ-性疾患の発生率を明らかにしたいと考えている。次いで、パッチテスト陽性者に対しては、研究代表者の井上らが先に科学研究費補助金一般研究(A)No.61440081及び試験研究(2)No.63870074により開発研究した方法、すなわち口腔内修復物から極微量(約0.1mg)の試料を採取し、EPMAにより組成分析する方法によって、全国の各研究機関から集められた多数の試料を分析し、パッチテストの結果と口腔内金属との関連性を見出したいと考え、本研究を企画した。 初年度の本年は当初の研究計画に基づき、先ず平成元年10月6日に14研究機関の研究分担者、協力者ら42名による研究班会議を東京医科歯科大学で開催し、パッチテストの方法、判定基準などの統一及び口腔内よりの微量金属試料の採取法を検討した。次いで各機関が若干名について行ったパッチテストの撮影スライド、判定結果などを研究代表者との間で調製した後、現在は各機関30名程度に対してパッチテストの施行及び陽性者の口腔内から試料を採取している。年度末に再度研究者班会議を開催し、これらの結果を持ち寄って、結果の検討及び今後の方針について討議する予定である。
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