研究課題
研究は大きく2つの種類の異なった通信(捜索救難、災害医療)を有機的に結合させ、ネットワ-ク構築への基礎実験、研究をおこなう。この検証のため1年目は、位置測位の精度をロランB、およびGPS衛星で比較検討し、GPS衛星が極めて位置精度が高いとの結果を得た。さらに郵政省の技術試験衛星V型利用実験連絡会に加入し、民間機関として初めて技術試験衛星の実験局の免許(伊勢原局、鹿島局)を得ており、人命を対象とした捜索救難に必要な心電図などのデ-タの回線設計、試験伝送、実験をおこなっている。この2つの実験と基礎調査を基に来年度は、相模湾で、実際に心電図取り込み装置付き遭難通信発信機を図上遭難者のライフジャケットに装着し、これをブイに中継して技術試験衛星V型に伝送し、複数のGPS衛星を用いて総合的に位置を判断し、また技術試験衛星よりの心電図情報を臨床医が評価する。またブイ装備予定のカラ-静止画伝送装置(本回線設計、試験伝送、実験も本年度修了)により、遭難状況や周囲の状況を把握する試み、さらに伝送された画像の色合いの評価に関しても検討を加える予定であり、捜索救難、災害医療の総合ネットワ-ク化に関する基礎実験、テレメディシンの研究を進める。
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