研究課題/領域番号 |
01304052
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研究機関 | (財)東京都老人総合研究所 |
研究代表者 |
鎌田 ケイ子 東京都老人総合研究所, 主任研究員 (90100114)
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研究分担者 |
川島 みどり 臨床看護研究所, 所長
村上 生美 新潟大学, 医療技術短期大学, 助教授 (90115080)
稲垣 美智子 金沢大学, 医療技術短期大学, 講師 (40115209)
金川 克子 金沢大学, 医療技術短期大学, 教授 (10019565)
大渕 律子 東京都立医療技術短期大学, 助教授
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キーワード | 褥瘡 / 褥瘡予防 / 褥瘡発生予測 / 看護システム / 老人看護 |
研究概要 |
平成2年度に実施した褥瘡発生要因に関するCaseーControl Studyのデ-タ分析を行った。把握できた褥瘡発生初期の患者(発生群)は61名(男38名、女23名ー平均年齢75.1歳)であり、寝たきりで褥瘡が発生しなかった患者(対照群)は63名(男21名、女42名ー平均年齢76.7歳)であった。 両群をX^2検定により比較対照して、発生要因分析をした結果は以下の通りである。 (1)発生群は対照群に比して、有意に急性期と末期にある患者が多い。 (2)発熱のみられた患者が発生群に有意に多い。 (3)皮膚の菲薄な患者が発生群に有意に多い。 (4)アルブミン値の低下した患者が発生群に有意に多い。 (5)入浴してない患者が発生群に有意に多い。 (6)意識状態や麻痺、尿失禁などの要因に関しては両群に有意な差はみられなかった。 さらにこれらの分析結果をもとに褥瘡発生の予測を行うために、両群に関して判別分析法により解析し、判別式を求めた。 求められた判別式は、さらに調査亊例を重ねることによって修正が可能なので、今後、デ-タの追加を行い精度を高めたうえで、褥瘡形成予測の標準化作業をすすめる計画である。 体圧測定に関しては、健常者で測定したところ、測定機の安全性は確かめられたが、デ-タ解析のプログラムに若干の修正が必要なことが分ったため、次年度に老人や病弱患者に適用していきたい。
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