研究課題/領域番号 |
01306003
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研究機関 | 高エネルギー物理学研究所 |
研究代表者 |
中井 浩二 高エネルギー物理学研究所, 物理研究部, 教授 (40028155)
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研究分担者 |
福田 共和 東京大学, 原子核研究所, 助教授 (50116092)
高崎 稔 高エネルギー物理学研究所, 物理研究部, 助教授 (70044782)
佐藤 任弘 高エネルギー物理学研究所, 物理研究部, 助教授 (10013418)
江尻 宏泰 大阪大学, 理学部, 教授 (80013374)
山崎 敏光 東京大学, 原子核研究所・所長, 教授 (80011500)
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キーワード | KAONファクトリ- / TRIUMF@KAON / 国際協力 / ハイパ-核 / K中間子崩壊 / 大強度ビ-ムハンドリング |
研究概要 |
1.高エネルギ-物理学研究所12GeV陽子シンクロトロン(KEKーPS)によるK中間子物理の研究実験について総括し、その将来計画について討論する為、ハイパ-核の研究とK中間子崩壊の精密測定に関する二つのワ-クショップを開催した。ワ-クショプでは個々の研究について、KEKーPSによる現行の研究実験の成果とその限界を明かにし、更に100倍から1000倍の強度増が期待されているカナダTRIUMF研究所のKAONファクトリ-における実験の可能性と意義について検討した。K中間子物理の将来の為に、KAON計画の推進が強く望まれること、同時にKAON計画への橋渡としてKEKーPSの果たす役割が重要であることが強調された。 2.カナダが提唱しているKAON計画国際協力に参加する可能性について、KAONによる物理と実験技術の内容、および日本側研究者の組織化などについて具体的検討を深めた。検討の結果、KAON計画に対して国際協力の推進を図るべきであるという結論に達した。この作業を基礎に、学術会議の物理学研究連絡委員会などに検討の結果を報告し、計画推進に対する支持を得た。今後は更に計画の具体的提案をまとめることが必要であると考えられている。 3.大強度陽子ビ-ムのハンドリングに関してTRIUMF・LAMPF・PSIなど海外諸研究所の技術を調査すると共に、独自のシステムの試作開発を進めた。ビ-ム集束電磁石や中間子生成標的などのビ-ムライン素子となる機器の保守作業における被爆をなくすための遠隔操作システムや、機器の長寿命化に必要な耐放射線材料の開発にそれぞれ成果を挙げ、実用機器の製作に取りかかる準備が整った。
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