研究概要 |
本年度は東日本(北海道をのぞく)の2万5千分の1地形図に経緯度メッシュを付し、境界線、行政区画名をマ-クしたうえ、図上の文字列を、その経緯度、県、市町村名、図名とともに拾い、「よみ」を与えた。その数は約20万件とみられる。地名よみをつける作業は県地名総覧、日本地名索引(金井1981)などを参照したが、図上の地名がすべて記録されているものはなく、またふりがなのない地名も多いため、十分に調べるまでには至らなかった。この原稿を一部はパソコン(FMR70HX,J3100,FACOM9450)およびワ-プロ(OASYSシリ-ズ)により入力したうえ大型機用デ-タ仕様に変換し、一部は外注により直接大型機で入力した。パソコンおよびワ-プロ間のデ-タ交換と仕様統一および大型機用デ-タ仕様への変換には、OSの違いにともなうコ-ド体系の相違に原因するトラブルが多く、各種変換ソフトを試み、また必要に応じてBASICプログラムを作製して切り抜けたが、このために多くの時間を費やした。大型機へ入力したデ-タは現在校正中であるが、件数が多いため一部次年度へ持ち越す予定である。これまで使用していたミニコンTOSBAC40をFMR70HXに更新する作業は、機器の設置は終了した。しかしTOSBACで蓄積した多数のデ-タを移植する作業は、TOSBAC側のOSが昭和50年頃のものであるため、変換に問題があったが、一応FMR側で可読のデ-タにダンプ出力することができた。プロッタによる位置校正は、校正用デ-タがまだ揃わないこととプログラムの移植が途中であるため、次年度に行なうこととした。作製デ-タのうち茨城県分については、パソコンで処理した結果を整理し、近く印刷公表する予定である。
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