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1990 年度 実績報告書

内湾及び外洋における漁業・漁民史の総合的研究ー伊豆半島より房総半島に至る海域を中心にしてー

研究課題

研究課題/領域番号 01410008
研究機関神奈川大学

研究代表者

山口 徹  神奈川大学, 経済学部, 教授 (50078276)

研究分担者 香月 洋一郎  神奈川大学, 経済学部, 助教授
橘川 俊忠  神奈川大学, 法学部, 助教授
西 和夫  神奈川大学, 工学部, 教授 (10049687)
丹羽 邦男  神奈川大学, 経済学部, 教授 (10078272)
網野 善彦  神奈川大学, 短期大学部, 教授
キーワード東京内湾 / 房総 / 伊豆半島 / 海付き村 / 漁村 / 漁民 / 漁業 / 地曵網漁業
研究概要

本研究は、昭和59・60年には「日本における漁民と漁具の史的研究」として、文部省科学研究費補助金を得た研究を更に発展させることを目的としたものである。今回の研究は、対象を日本の中心都市であり、また江戸時代には江戸という巨大都市とのかかわりのなかで漁業を発展せしめた、東京内湾をとりまく房総から伊豆半島にかけての地域に限定し、自然と人間のかかわり方も視野に入れながら海に生きる漁民の姿を分析せんとしたものである。今年度は、第一に昨年度に引続き、房総から伊豆にいたる海付き村の概要と史料の所在、更に新たな史料の発掘収集につとめた。第二に、九十九里浜の地曳網漁業についての調査・分析を進め、まとめの段階に入った。第三に、西伊豆土肥町の関家・鈴木家文書の分析をおこなった。第四に、あらたに調査地として加わった千葉県鋸南町の調査・分析を始めた。第一については,史料の所在目録を、当該期間中に公刊する予定である。第二については次年度中に発表を予定している。第三については、今年六月に刊行される日本常民文化研究所論集7号において「漁村調査報告1土肥村における漁業の位置」、「調査報告2漁村における土地移動についてー豆州土肥村「質地奥印帳」から」として発表する。調査報告1では、西伊豆の漁村の三類型が示され、その中での土肥村の占める位置、特色が明かにされる。また、土肥村の村民の職業構成を検討することによって、土肥村における漁業の位置が明かにされる。報告2では、鈴木家・関家に残されている「質地奥印帳」を分析することにより、土肥村における土地移動の特質を検討したものである。第四については、江戸との深い関わりを持つという点で、土肥村と極めて類似する漁村であり、特に出稼ぎの問題では注目すべき分析結果が期待される。これは、幕末期における労働市場のあり様の変化、都市と漁村を結ぶ市場の変化の問題として分析を試みつつある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 山口 徹: "近世的雇傭の一断面ー地曵網漁業を中心に" 歴史と民俗5 神奈川大学日本常民文化研究所論集5. 5. 7-66 (1990)

  • [文献書誌] 山口 徹: "漁村調査報告1 土肥村における漁業の位置" 歴史と民俗7 神奈川大学日本常民文化研究所論集7. 7. (1991)

  • [文献書誌] 岩田 みゆき: "漁村調査報告2 漁村における土地移動についてー豆州土肥村「質地奥印帳」から" 歴史と民俗7 神奈川大学日本常民文化研究所論集7. 7. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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