研究課題/領域番号 |
01410009
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
鈴木 良 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70179274)
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研究分担者 |
赤澤 史朗 立命館大学, 法学部, 教授 (80202513)
上田 博 立命館大学, 文学部, 教授 (60140084)
中村 福治 立命館大学, 経営学部, 教授 (90091719)
松野 周治 立命館大学, 経済学部, 助教授 (10128457)
長島 修 立命館大学, 経営学部, 教授 (60121612)
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キーワード | 京都地域 / 戦時期 / 経済・軍事動員 / 出征兵士 / 戦時統制 / 農村経済更生運動 / 民間防空 / 正宗白鳥 |
研究概要 |
本年度は昨年までの研究発表と資料収集を踏まえ、補充調査を行うとともに研究成果のまとめの作業を行った。補充調査として、峰山町丹波地区公民館および木橋地区公民館への2回にわたる調査をはじめ、京都府立総合資料館、国立国会図書館等での調査を行い、資料収集に努めた。その結果、峰山町丹波地区公民館に所蔵された行政文書については、その史料整理を完了し、『京都府峰山町・旧丹波村行政文書目録』を刊行した。 研究のまとめは、「戦時下の京都地域」(『立命館大学人文科学研究所紀要第52号』)と題して刊行した。同書では、資源局を中心に計画され京阪神地域で実施された総動員演習の実態や、奥丹後の旧木津村における経済更生運動の展開過程、同村における『村報』を通じた民衆統合、同村出征兵士の村役場宛の手紙の動向、さらには防空法体制の変化と京都地域におけるその実態や戦時下の文学者の戦争協力と抵抗などを解明した諸論稿を掲載した。 さらに月1回の研究会と夏合宿をおこない、1930年代の燃料国策の展開や、戦時下の企業統制についての報告を重ねた。他方では、日中戦争期に整備された軍事援護組織である銃後奉公会や、太平洋戦争期に制定された戦時災害保護法について、また戦時下の中学・女学校の入学試験制度の変化についても、京都府立総合資料館などで収集した文書を中心に分析を進めたが、報告としてまとめるに至らなかった。
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