研究課題/領域番号 |
01410011
|
研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
松村 赳 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (30014517)
|
研究分担者 |
清水 透 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (60014453)
山之内 靖 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (60014429)
増谷 英樹 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (50083225)
上村 忠男 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (70107829)
二宮 宏之 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (40014427)
|
キーワード | ネ-ション / エトノス / 都市史 / 外国人労働者 / 国民国家 / 民族 / ヨ-ロッパ世界 / 社会史 |
研究概要 |
本年度は、共同研究の初年度として、おもに「ネ-ションとエトノス」をめぐる内外における近年の「社会史」研究の成果の批判的検討をとおして、問題の所在を明らかにし、各研究分担者の専門地域の具体的な歴史的研究ときり結ぶ方法論上の討議を深めることを目的に、以下の3回の研究会を開いた。 (1)1989年12月17ー19日「歴史研究の方法としての『ネ-ションとエトノス』(1)」〈報告〉山之内靖「戦後日本とはいかなる時代であったのかーキャロル・グラック教授への手紙ー」成田龍一「キャロル・グラックさんへの手紙・私註」 (2)1990年2月18ー20日「ネ-ションとエトノスーヨ-ロッパとアジアの比較(1)」〈報告〉佐藤公彦「アジアにおけるネ-ションとエトノスー華北農村社会の特質」増谷英樹「都市におけるエトノスの問題ーウイ-ンとベルリンを中心にー」 (3)1990年3月15ー16日「都市におけるエトノスの比較研究(1)」〈報告〉川越修「ベルリンの都市形成史」成田龍一・増谷英樹「書評、川越修著『ベルリン王都の近代ー初期工業化・1848年革命ー』(ミネルヴァ書房、1988年)」 (1)においては、山之内、成田両氏が、第二次世界大戦後の日本における歴史研究と「社会史」が提起している問題性を検討した。(2)では、「ヨ-ロッパ世界」の特質を「非ヨ-ロッパ世界」との比較で明らからにしようと試みた。さらに(3)では、「ネ-ションとエトノス」の問題が集約的に現出する都市をとり上げた。これにはまた、次年度の研究課題のひとつである、とりわけ都市的な問題として登場している「外国人労働者」問題の分析視角を探る意図も込められている。
|