研究課題
一般研究(A)
本研究の四年間の基礎的研究の成果は、今後数年間にわたって、国文学研究資料館文献資料部の調査と、収集によって具体化して行く予定であるが、ここでは以下の六点に要約して、研究の概略を纒めておきたい。1.官幣小社以上を対象とした「神社所蔵日本文学関係資料所在調査目録」を完成した。これは、今後の国文学研究資料館文献資料部の調査収集の指針になるものである。2.重要な神社関係の図書文書目録については、購入または複写により、国文学研究資料館文献資料部に備えることができた。このような二次資料は今後とも丹念に収集を継続する予定である。3.未刊の神社関係の所蔵目録について、神社側の了解のもとに写真撮影を行うことができた。これは研究の後、積極的に公刊して行く予定である。4.資料採訪を許可された神社に行き、所蔵資料の概要を把握することができた。また、引き続いて、本調査を実施することができた調査箇所もあった。5.本研究を実施するために、神社庁・神宮皇学館大学・式内社研究会などの協力を要請すれば、もっと成果をあげることができたであろうと反省している。6.本研究を通じて、各地の研究者や所蔵者に、文化財としての重要性を再認識して貰うことができた。これは、国文学研究資料館の役割についての理解を深めることにもなり、今後の調査に役立つこととなった。
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