研究課題
主要三研究部門について1.イントネ-ション訓練装置の有効性;米語の基本的な12のイントネ-ションパタ-ンをそれぞれ異った英文に対し、米人に吹き込ませた録音を日本人大学生が模倣するとき、(1)録音を反復聴取して模倣するのと、本装置を利用してモデルと学習者両方のイントネ-ションを聴覚的だけでなく視覚的にも確かめ、比較しながら学習するのとで如何なる差があるかを男女3名ずつの学生について観察した。その結果、(1)聴解のみではなかなかモデルに近づかない被験者も視覚を併用すると短時間でモデルに近づける。(2)音声英語の力のある者でも音の高低の巾が米人に比して狭いが、その巾を拡げ一層モデルに近づける。(3) (1)(2)両方共指導者の適切な助言が効果的である、ことなどが判った。2.テキストデ-タ-の処理(1)カ-ツワイル光学読取り装置によるテキストデ-タベ-スの作成、言語別の文字・語彙上の特殊事情を克服するためのソフトの対比的研究および、インスト-ルを行った。(2)並行してフランス語のテキスト・デ-タ-を(イ)レシェランス読取り、(ロ)ダイアクリティクスを含む文字列検索、変化語形の認識と検査を目的としたプログラムの開発。3.テレビ・ドラマを用いたテ-プレコ-ダ-やパ-ソナルコンピュ-タ-による自習音声教材の作成。ハ-ドウェアとしては、録音テ-プとディスクを考え、既存のクロ-ズテスト作成ソフトを分析すると同時に、音声による聞き取りに適した独自のソフトの開発を試みた。台詞をネ-ティブスピ-カ-が朗読したものを素材として、内容に関する選択肢問題を主として作成した。
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