研究課題/領域番号 |
01410020
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鈴木 博 東京大学, 教養学部, 教授 (20009012)
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研究分担者 |
高山 一郎 東京大学, 教養学部, 助教授 (00171554)
岡 秀夫 東京大学, 教養学部, 助教授 (90091389)
松野 和彦 東京大学, 教養学部, 教授 (90029679)
永野 三郎 東京大学, 教養学部, 教授 (50010913)
吉島 茂 東京大学, 教養学部, 教授 (50011309)
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キーワード | コンピュ-タ / 発音矯正 / 映画 / デ-タベ-ス / 言語教育 / CALL |
研究概要 |
鈴木、松野、桐谷、大山の4名は共同開発した音声分析機を使って、英語の音声訓練のための基礎実験を行なった。桐谷は特に聞き取り能力についての実験を行い、定冠詞、不定冠詞が直前の音によって聞き取りに大きな影響があることを突き止めた。但し同じ音の条件下でも文法の知識が聞き取りの補助になることも判明した。鈴木は前年度の研究成果に基づき、イントネ-ション訓練に際してイントネ-ション自体より音の長短に注意を向けさせることで大きな効果が得られることを確認した。 岡、高山は学生の英語能力と学習方法・動機との相関関係をアンケ-トによって調査し、英語/英語文化に関する関心が学外での大学の授業以外での英語学習に、特に会話の練習に結びつくことを確かめたが、さらにその会話の訓練がその他の能力の向上にも結びつき、いわゆる「おしゃべり」英語の概念を訂正しなければならないとの結論に達した。 竹内はフランス語のマラルメの文学作品のデ-タベ-ス化と取り組みその情報公開について発表した。 吉島、刈間は劇映画と取り組み、表現手段の文化的相違について研究した。同じ東洋映画でも中国の場合は日本とは基本的に違う「対称の調和」の画面構成原理に則っており、ために画面解釈にも基本的な差がでてくること、吉島は「七人の侍」とその西部劇版を比較し、後者の表現手段がたぶんに言語に依り、日本のそれは映像に負うことが多いことを具体的に検証した。さらに同じドイツ語でも言語表現が多いもの、画像表現に多くを負うものの差が、映画を使ったドイツ語授業にいかなる教授法上の問題を起こすかを実際に授業の中で考察した。 研究グル-プとしては、引続き本国で使用されているドイツ語、英語のデ-タベ-ス化に取り組んだ。
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