研究課題
一般研究(A)
研究課題「拡がりをもった天体の測光並びに分光観測」に関して、次のような作業ならびに、研究が行われた。1.ワ-クステ-ションネットワ-クの構築ワ-クステ-ションSUN4/370、SUN4/1二台、NEWS MWSー821、X ウィンドウタ-ミナル X station 17、および約十台のパ-ソナルコンピュ-タ-からなる、教室内ネットワ-クを構築した。周辺機器としては、プリンタ-LW101、1/4"カセットテ-プ装置、1/2"磁気テ-プ装置、MOディスク装置、CD装置、等が接続されている。また、このシステムは、京都大学内のネットワ-クKUINSにも接続されている。2.観測デ-タの収集大宇陀観測所や、岡山天体物理観測所をはじめとする、国立天文台の各観測所の望遠鏡を用いての、写真あるいは固体素子による測光観測や分光観測が行われた。デ-タの整的作業が行われた結果、銀河、星間ガス、星および星周ガス、太陽表面現象等について数多くの知見が得られた。3.ソフトウェアシステム(1)本研究以前の解析プログラムとの接続:これまで京都大学大型計算機センタ-で行われていた解析処理とネットワ-ク内での解析処理との間の接続を行った。(2)新しい解析プログラムの開発:ネットワ-ク内で、また、大宇陀観測所で、使用される、いくつかの新しい、解析システムや、観測制御プログラムが開発された。(3)他機関によって開発された解析システムの移植:米国NOAOの開発によるIRAFシステム(二次元天体画像、一次元天体スペクトル等の解析システム)の移植が完成し、多くの利用者に解放されている。4.ワ-クショップネットワ-クを利用して研究を行っている研究者は、現在、数十名に上る。これら研究者によるワ-クショップを、1990年度と1991年度にそれぞれ一度づつ行い、ソフト、ハ-ド面でのノウハウ、資源等の交換を行った。5.上記ワ-クショップの集録、研究成果報告書を発表した。
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