研究課題/領域番号 |
01420004
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
須田 英博 神戸大学, 理学部, 教授 (30011555)
|
研究分担者 |
戎崎 俊一 東京大学, 教養学部, 助手 (10183021)
尾田 汎史 神戸大学, 理学部, 助手 (00030768)
小早川 恵三 神戸大学, 教養部, 教授 (00031287)
水本 好彦 神戸大学, 理学部, 助教授 (20219653)
|
キーワード | 天体ガンマ-線 / チェレンコフ光 |
研究概要 |
高エネルギ-天体ガンマ-線(100GeV以上)を空気チェレンコフの方法で測る場合、最も重要なことは数千倍のハドロンシャワ-をいかに区別するかである。この研究では、質の高い光学反射鏡の焦点面にできるチェレンコフ光像を細密な高速イメ-ジディバイスで捉え、光の強度及びタイミングを記録し、チェレンコフ光像のパタ-ンと時間的クラスタ-の仕方からハドロンシャワ-を200分の1以下に排除し、角度分解能を0.15°以下の精度でガンマ-線をポジティブに検出できることを実証することが目標である。 これまで高エネルギ-ガンマ-線及びハドロンによるシャワ-が大気中で発するチェレンコフ光を時間的伝播を加えた4次元モンテカルロシミュレ-ションを完成させた。観測装置の条件を取入れて、現実に近いチェレンコフ像を計算機で発生できるようになり、それを解析して、ハドロンの区別、ガンマ線に対する角度分解能、夜光や星の光を受ける中での効率の良いトリガ-方法を調べてきた。 イメ-ジカメラに用いる光電子増倍管は高速性、感度、単一光子の分解能等の性能試験を行い、浜松ホトニクス社の3/8インチのR2248が最適であるとの結論を得て128ピクセル分の準備が終った。高速エレクトロニクスは高エネルギ-研究所の回路室の支援を受けて最終設計を行っている。 オンライン専用計算機μVAXIIの購入設置が終り基本ソフトの移植が完了した。また野辺山宇宙電波天文台より画像処理用ソフトウェア-(AIPS)を本学SUN3ワ-クステ-ションに移植しデ-タ-解析の準備も開始した。 反射鏡は国立天文台堂平観測所の月レ-ザ測距望遠鏡に使われた3.8mのパラボラ鏡を転用するが、そのための改修が終った。最終的にはアデレ-ド大学の協力を得てオ-ストラリアのウ-メラにて観測をする予定にしている。
|