研究課題/領域番号 |
01420032
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
竹沢 誠二 横浜国立大学, 工学部, 教授 (10017874)
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研究分担者 |
上野 誠也 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (60203460)
平山 次清 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (00018061)
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キーワード | 浮体型巨大海洋構造物 / 方向スペクトル波 / 波浪中動的応答 / 方向スペクトル波中の応答 / 異常応答 |
研究概要 |
1)前年度研究結果から、種々検討の結果、今年度は一点ブイ係留方式でポセイドン型3基連結海洋構造物模型を係留し、方向スペクトル波中で水槽実験し、その全体運動応答および主接合部における構造弾性応答を調査する事にした。 2)供試体のような長大な巨大海洋構造物の方向スペクトル波中における全体運動応答は予想された通り小であり、実用上充分な性能を有する事が判った。 3)ただし、横揺れが自由な一点係留方式では、海洋構造物自体の横揺れ性能が悪いと、方向スペクトル波中では意外に大なる横揺れを生ずるので、実用設計に当たっては重要な注意項目であることがわかった。 4)一点ブイ係留方式では、ブイ自体の運動が小になるように、ブイの係留方法を検討せねばならない。4本のテンションワイヤ-で係留する方式でこの問題は解決された。 5)主接合部の弾性を弱くした場合の実験では、典型的な柔軟構造物の弾性応答現象が見られ、構造物の弾性設計に関して貴重な多数の資料を得た。方向スペクトル波中でこのような実験を行なった例は国際的にも初めてである。 6)方向スペクトル波中での運動と弾性応答の関係について、解析中であり、異常運動および損傷に直結するような弾性応答について考究する予定である。 7)以上の実験は前年度購入の海洋構造物半弾性模型を使用して実施され、その測定装置の一部として、多点動的現象測定装置を使用したなお、今年度購入の画像記録解析装置と画像信号生成装置によって、これらの実験結果の数値解析結果のグラフ(画像)を時間変化の画像すなはちアニメ-ション画像として表現できるようになり、より適確な考察が行えるようになった。
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