研究課題/領域番号 |
01420033
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
栗林 栄一 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (10158884)
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研究分担者 |
河邑 眞 豊橋技術科学大学, 工学部, 助教授 (30115555)
川島 一彦 建設省, 土木研究所・耐震研究室, 室長
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キーワード | アレ-地震観測 / 不整形地盤 / 地震波伝搬特性 / 耐震設計 / 入力地震動 / 応答解析 / 常時微動観測 / 境界要素法 |
研究概要 |
1.平成元年度研究計画 豊橋技術科学大学周辺に強震観測地点を設置し、観測を開始する。それと同時に既往の強震記録を収集し、また補助手段として常時微動の観測を加える。これらのデ-タを時間領域と周波数領域で解析を行い、不整形地盤・地形の増幅効果に対する不整形性の度合と入射波の周波数成分及び入射波の方向と入射角に対する依存性を検討する。 2.平成元年度の研究成果 デジタル地盤計3台を、常時微動観測結果及び地質、地形調査結果を基にして設置した。現在までに、豊橋技術科学大学周辺の常時微動観測、重複反射理論及び地震波入射による応答解析手法等を用いて数値解析を行った。これらの解析結果から以下の結論が得られている。また、既に2つの地震波が記録されており、解析結果等と比較検討中である。 (1)全体にわたって振動のピ-クが現れる共振周波数は盆地の局部深さとは関係せず同じである。 (2)共振周波数に応じる振幅分布は盆地中心部で最大値に達し、盆地の端部にかけて次第に減少していく。 (3)外的要因(地震波の入射角度、盆地と周囲地盤のインピ-ダンス比など)の影響が小さい。 3.平成2年度以降の研究計画・方法 (1)土質特性を調べ合理的な解析モデルを作り地震波入射による不整形地盤・地形の応答解析を行う。 (2)強震観測と常時微動観測 (3)理論解析と実測結果を比較し解析モデルの合理性を検討する。 (4)確認されたモデルを利用し数値解析を行い、代表的な不整形地盤・地形の増幅効果を解析した上で、不整形地盤・地形における構造物の設計用入力地震動の評価手法を提案する。
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