研究課題/領域番号 |
01430012
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
荻野 和己 大阪大学, 工学部, 教授 (00028937)
|
研究分担者 |
野城 清 大阪大学, 工学部, 助教授 (40029335)
原 茂太 大阪大学, 工学部, 助教授 (90029116)
|
キーワード | セラミックス / 金属基複合材料 / 接合 / 濡れ性 / 表面張力 / 界面反応 |
研究概要 |
1.溶融純金属によるβ-SiC単結晶の濡れ性の測定を行い、その濡れ性が結晶の方位に依存し得ることを明らかにした。 本研究においては、Si単結晶基板上にCVDによって生成させたβ-Sic単結晶の濡れ性を測定した。生成したβ-SiC単結晶の厚みが15μ程度と非常に薄く、非常に微小な金属滴をごく短時間しか接触させることができなかったが、得られた結果は濡れ性が単結晶SiCの結晶方位を反映するものであることをあきらかにした。このような濡れ性の結晶方位依存性は著者が以前に見いだしたα-SiCについての結果と類似したものであった。 2.溶融純金属による単結晶酸化物の濡れ性の測定を行い、その濡れ性が結晶の方位によって異なることを明らかにした。 溶融純金属としてPb,Snを、酸化物としてMgO単結晶を用い、濡れ性を種々の温度において測定した結果、以下のことがあきらかとなった。 (1)溶融金属とMgO単結晶との接触角は、面の方位によって異なり、その相違は低温における方がいちじるしい。 (2)接触角はMgO表面の酸素数に依存する。 3.固体の表面改質による濡れ性の制御については現在まで、サ-マルエッチング、スパッタリング、イオン注入などによってその効果を検討しており、定性的には有効であると判断できる結果を得ている。 4.その他、種々の溶融金属によるセラミックスの濡れ性について検討を行った。
|