研究分担者 |
福田 健二 東京大学, 農学部, 助手 (30208954)
井出 雄二 東京大学, 農学部(林), 助教授 (90213024)
宝月 岱造 東京大学, 農学部, 助教授 (10107170)
片桐 一正 東京大学, 農学部, 教授 (60211158)
佐々木 恵彦 東京大学, 農学部, 教授 (20196158)
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研究概要 |
1.材線虫病羅病組織から電解質が漏出される現象を,電気生理学的方法により,明らかにした。このことから,膜の透過性の変化,細胞の壊死などが材線虫感染後の引き起こされるものと推測された。 2.細胞レベルでの反応系と萎凋枯死機構との関連について検討を加えた結果、葉の生理的機構は病徴進展後に水分欠乏の結果として変化することが主であり、病徴の進展を左右する変化は通導細織で起こっているものと結論された。 3.強病原性マツノザイセンチュウ(S6ー1)が弱病原性センチュウ(Cl4ー5)に比べて懸濁液中に強いセルラ-ゼ活性をもつことが明らかにされたので,強病原性,弱病原性などの8種類のセンチュウのセルラ-ゼ活性について分析中である。 4.28年生のクロマツにセンチュウを接種した場合,8月以降に行なうと,全部年越し枯れとなる。また部分枯れを示した個体の中には回復現象を示して新しい仮導管部を形成した個体もあった。 5.誘導抵抗性について検討するために,前接種をCl4ー5,およびニセマツノザイセンチュウを用いて行った。接種後,それぞれの単独接種のみではマツ苗は枯死しなかったが,S6ー1を接種すると全ての苗で誘導抵抗性は認められず枯死した。
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