研究課題/領域番号 |
01440044
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
前川 喜平 東京慈恵会医科大学, 医学部小児科, 教授 (80056613)
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研究分担者 |
奈良 隆寛 東京慈恵会医科大学, 医学部小児科, 助手 (80180537)
所 敏治 東京慈恵会医科大学, 医学部小児科, 助手 (40112841)
伊藤 文之 東京慈恵会医科大学, 医学部小児科, 助教授 (10057010)
衛藤 義勝 東京慈恵会医科大学, 医学部小児科, 助教授 (50056909)
桜井 進 東京慈恵会医科大学, 遺伝子工学, 教授 (20056542)
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キーワード | リポゾ-ム療法 / 動物モデル / twitcherマウス / Niemann-Pichマウス / スフィンゴミエリナ-ゼ / レトロウイルスベクタ- |
研究概要 |
遺伝性脳変性疾患動物モデルとしてKrabbe病動物であるtwitcherマウスを用いて脳血液関門並びに神経細胞へのリポゾ-ムを用いてのTargetingの機序を検討すると同時にNiemann-Pich病の動物モデルであるNiemann-Pich病マウスを用いてスフィンゴミエリナ-ゼのCDNAをレトロウィルスベクタ-に組込んで治療の可能性を検討した。又同時にアリルサルファタ-ゼA・B・C欠損培養皮膚線維芽細胞を用いて遺伝子治療の試みを行ったので報告する。 1)リポゾ-ムを用いての脳血液関門並びに神経細胞へのtargetingの機序=リポゾ-ムをレシチン-コレステロ-ルーサルファチド又はpーアミノフェニ-ルマンノシド或いはその他の糖鎖誘導体を添加しこれに^3Hーガラクトセレブロシドを添加し脳へのとり込みを検討した。マンノ-ス含有リポゾ-ムは著明な脳内へのとり込みを認めたことがマンノ-スがBlood Brain Barrier細胞を認識していることが示された。本リポゾ-ムを用いて現在twitcherマウスの治療を試みている。 2)Niemann-Pich病の動物モデルマウスを用いて スフィンゴミエリナ-ゼのc-DANをレトロウイルスベクタ-に組込み組織内でのスフインゴミエリナ-ゼの発現を検討した。スフィンゴミエリナ-ゼベクタ-に組込んだマウスでは肝に於て、10〜15%の活性の上昇が認められ蓄積物質のスフィンゴミエリンの蓄積の軽減を認めた。この事から本マウスモデルではスフィンゴミエリナ-ゼの低下を遺伝子レベルで治療した事となる。3)マルチプルサルファタ-ゼ欠損細胞での酵素補充療法:アリルサルファタ-ゼA遺伝子並びにステロイドサルファタ-ゼc-DNAで培養細胞をレトロウィルスベクタ-に組込んで検討した。MSD細胞への治療は現在そのExpressionの効率を上げる為に検討中である。
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