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1990 年度 実績報告書

遺伝性脳変性疾患の動物モデルを用いた治療に関する細胞工学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01440044
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

前川 喜平  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80056613)

研究分担者 奈良 隆寛  東京慈恵会医科大学, 小児科学, 講師 (80180537)
所 敏治  東京慈恵会医科大学, 小児科学, 講師 (40112841)
伊藤 文之  東京慈恵会医科大学, 小児科学, 助教授 (10057010)
衛藤 義勝  東京慈恵会医科大学, 小児科学, 助教授 (50056909)
桜井 進  東京慈恵会医科大学, 遺伝子工学, 教授 (20056542)
キーワードtwitcherマウス / オリゴデンドログリア細胞 / スフィンゴミエリナ-ゼ / Blood Brain barrier / マンノ-ス含有オリゴ糖
研究概要

(1)脳変性疾患の動物モデルであるTwitcherマウス(ヒトKrabbe病の動物モデル)のオリゴデンドログリア細胞を培養レオリゴデンドロサイトにPSV_2ーplasmidをレトロウィルスベクタ-に組込みtransfectionして、クロ-ン化した。このクロ-ン化した細胞を用いて種々のKrabbe病の物質代謝動態を明らかにし特にガングリオシドのtransfection後の構造の変化等を検討するとガングリオシドGM1等の構造が明らかに増加しており、又Krabbe病で蓄積する基質であるサイコシン或いは、ガラクトセレブロシドの蓄積の有無をクロ-ン化細胞に於て検討し、リソゾ-ム蓄積症の細胞モデルを作り治療への応用を試みた。現在のところtwicherマウスのSchwann氏細胞のクロ-ン化は成功が完全にはうまくいかず検討をくり返している最中である。
(2)NiemannーPick動物モデルを用いてスフィンゴミエリナ-ゼのcーDNAをレトロウィルスベクタ-に組込み、組織内でのスフィンゴミエリナ-ゼの発現を検討した。スフィンゴミエリナ-ゼをベクタ-に組込んだマウスではその発現が必ずしも永続的でなく今後のベクタ-の構造等の検討を要する。
(3)遺伝性脳変性疾患の治療には、脳血液関門を通過しうるBLood Brain Barrier細胞の認識機序を明らかにする必要がある本研究では神経細胞へのtargetingの機序を明らかにする為にレシチンーコレステロ-ル,サルファチド又はpーアミノフェニルマンノシド或いはその他の糖鎖誘導体を添加してこれを動物腹腔内(マウス)に導入し脳へのとり込みの機序を明らかにしている。特にマンノ-スが営まれるリポゾ-ムが最も脳組織内にとり込まれることを明らかにした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Ida H.,Eto Y.,Maekawa K.: "Fetal GM1ーgangliosidosis:Morphological and biochemical studies." Brain and Development. 11. 394-398 (1989)

  • [文献書誌] Ida H.,Eto Y.,Maekawa K.: "Biochemical pathogensis of demyelination in globoid cell leukodystrophy" Acta Pediatr.Jap.32. 20-26 (1990)

  • [文献書誌] Shimizu H.,Eto Y.,Maekawa K.: "Abnormally high urinary polyamine excretions in HHH syndrome." Jikeikai Med.J.37. 131-135 (1990)

  • [文献書誌] 所 敏治,山本 敏春,奥野 章,鈴木 英明,宮脇 茂樹,前川 喜平,衛藤 義勝: "ニ-マンピック病モデルマウスにおけるコレステロ-ル・エステル化障害に関して." 脳と発達. 23. 98-100 (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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