研究課題/領域番号 |
01440047
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
永津 俊治 名古屋大学, 医学部, 教授 (40064802)
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研究分担者 |
萩原 昌子 名古屋大学, 医学部, 教務員
一瀬 宏 名古屋大学, 医学部, 助手 (90192492)
金田 典雄 名古屋大学, 医学部, 講師 (00144139)
直井 信 名古屋工業大学, 教授 (50022786)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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キーワード | ヒト・チロシン水酸化酵素 / ヒト・ド-パミンβー水酸化酵素 / ヒト・フェニルエタノ-ルアミンNーメチル基転移酵素 / ヒト・ド-パ脱炭酸酵素 / cDNA / DNAプロ-ブ / カテコ-ルアミン生合成酵素 / トランスジェニックスマウス |
研究概要 |
カテコ-ルアミン系神経伝達物質(ド-パミン、ノルアドレナリン、アドレナリン)のヒトの生合成酵素のDNAプロ-ブを用いて、遺伝性精神・神経疾患の発症の分子機構の解明を目指している。これまでに、クロ-ニングしたヒト・チロシン水酸化酵素(hTH)、ヒト・ド-パミンβー水酸化酵素(hDBH)、ヒト・フェニルエタノ-ルアミンNーメチル基転移酵素(hPNMT)のDNAプロ-ブを用いて、遺伝子異常の解明とモデル動物及び分子診断法の確立を試みる。平成2年度にヒト・ド-パ脱炭酸酵素(hDDC)のcDNAをクロ-ニングすることに成功し、4種のカテコ-ルアミン生合成酵素全てのDNAプロ-ブをそろえた。(1)hDDCcDNAは、全長1932塩基で、480アミノ酸からなる分子量53.891のタンパク質を規定していた。予想される補酵素ピリドキサルりん酸の結合部位周辺のアミノ酸配列は、ヒト、ブタ、ハエで完全に一致していた。(2)hTHmRNAの多型性を動物について調べた。齧歯目及び食中目では、1型THに対応するmRNAしか検出されなかった。霊長目からは1型及び2型THに反応するmRNAが検出された。(3)hTH遺伝子をC57BL/6マウス受精卵に注入したトランスジェニックスマウス(tg)マウスを作製した。導入遺伝子mRNAは副腎と脳に特異的に発現していた。副腎は対照の5倍、脳は50倍、in situハイブリダイゼ-ションによる解析で中脳黒質と腹側被蓋野に強く発現し、脳の各部位でのTHタンパク量および酵素活性は対照の3〜5倍の増加し、免疫組識化学法の結果も同様であり、この結果hTHの遺伝子発現及びカテコ-ルアミン量について未知の調節機構が働いていることが示唆された。(4)2種類のhDBHcDNA(DBHー1、DBHー3)をサル腎臓COS細胞にトランスフェクトして活性のあるhDBHタンパク質を得ることに成功した。(5)hDDCcDNAをCOS細胞にトランスフェクトションした。発現された酵素の分子量は50kDaであった。
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