研究課題/領域番号 |
01440082
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
福原 達郎 昭和大学, 歯学部, 教授 (50013834)
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研究分担者 |
槙 宏太郎 昭和大学, 歯学部, 助手 (80219295)
柴崎 好伸 昭和大学, 歯学部, 教授 (40014005)
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キーワード | ロボット / CT / 復興モデル / 骨密度 / ハイドロキシアパタイト / スキャナ- / 顎顔面外科手術 / 切削用ドリル |
研究概要 |
本年度まで、骨塩ファントムの開発とCT撮影による骨密度の計測を6才〜20才の被験者20名において行なった。その結果、骨密度の増減、最大値最小値が確認された。これらの値は、物理的特性を検討した後に、切削原料硬度の決定に用いられる。しかし、生体骨組織の骨密度および物理的性状の計測を遺体摘出骨を用いて行なう計画であったが、摘出骨が3月現在で3例のみであるため、現在さらに追加中である。 また、合成ハイドロキシアパタイトの切削性を各種Ca濃度のハイドロキシアパタイトを用いて検討した。その結果、ハイドロキシアパタイト切削用ドリルとしては、直径3〜6mmのボ-ルエンド形状が適当であることが判明した。 さらに、CT画像の入力によるコンピュ-タ制御式切削方法に関しては、画像をトレ-スした後にスキャナ-から入力する方法と、画像をデジタイザ-から入力、断層面間のスプライン補間をしたうえでロボットに出力する方法の二つを考案、試行中である。 ロボット本体としては、3軸性の切削ロボットを購入、入力部分を上記の方法に改良した。 そして、さらに臨床応用に向けて、切削能力および復構モデルにおける再構築精度等の確認をするために、顎顔面外科治療における骨片復構モデルを作製し、治療における有用性を検討した。 その結果、本復構モデルは、3DCT画像や単純X線写真では把握困難であった骨体の歪や凹凸を可視化でき術者が実際に手にとって診断できるため非常に有用であることが確認された。
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