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1992 年度 実績報告書

脱灰エナメル質の再石灰化と獲得被膜に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01440083
研究機関鶴見大学

研究代表者

大森 郁朗  鶴見大学, 歯学部, 教授 (70064342)

研究分担者 高橋 智秀  鶴見大学, 歯学部, 助手 (40247341)
水野 弥生  鶴見大学, 歯学部, 助手 (40200018)
キーワード脱灰エナメル質 / 獲得被膜 / 再石灰化層 / 結晶構造 / フッ素
研究概要

In situにおいて脱灰エナメル質表面に吸着ないし付着する獲得被膜が脱灰エナメル質の再石灰化過程に及ぼす影響を検討するとともに、獲得被膜そのものの化学性状についてSDS-PAGEにより検討を進める一方、本年度はin vitroの再石灰化過程で観察される層状沈着物を透過電顕で観察することを試み、これに微小領域X線回折分析を加えて、層状沈着物を構成する結晶がアパタイト結晶であることを明らかにした。
そして最表層の結晶の大きさはエナメル質と同程度であるのに対して、深層の結晶はエナメル質のそれよりも大きく、層状沈着物中で結晶が石灰化液浸漬期間に応じて成長することを示唆していた。
これら一連の研究結果は、脱灰エナメル質の再石灰化に関与する因子の役割を明確に示しており、脱灰エナメル質の再石灰化機構解明への道すじが確立されたということができる。
一方、酸処理エナメル質保護のための、着実な、そして日常の臨床に応用し得る手段の一つとして考えられる、フッ素徐放性を有する接着性レジンの基礎的研究も進められ、隣接面齲蝕の予防効果を目的としたフッ素徐放性コート材の酸処理エナメル質への影響について、表層エナメル質へのフッ素の取り込みと、それによってもたらされる耐酸性の有意な向上も確認した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 能登 麻貴子: "In situにおける酸処理エナメル質の再石灰化に関する研究" 鶴見歯学. 17. 19-34 (1991)

  • [文献書誌] 水野 弥生,ほか: "フッ化物歯面塗布におけるエナメル質表層の前処理について" 小児歯誌. 29. 485-491 (1991)

  • [文献書誌] 高橋 智秀: "酸処理エナメル質の再石灰化に及ぼす獲得被膜の影響" 鶴見歯学. 18. 117-135 (1992)

  • [文献書誌] 高見澤 豊: "酸処理エナメル質上にみられた再石灰化層の微細構造に関する研究" 鶴見歯学. 19. 41-56 (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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