研究課題/領域番号 |
01450003
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研究機関 | 大谷大学 |
研究代表者 |
吉元 信行 大谷大学, 文学部, 助教授 (50103122)
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研究分担者 |
舟橋 尚哉 大谷大学, 短期大学部, 教授 (70081966)
田中 教照 武蔵野女子大学, 短期大学部, 教授 (20105935)
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キーワード | アビダルマ仏教 / パソコン / デ-タベ-ス / 大乗的思潮 / サ-ラサンガハ / 大乗阿毘達磨集論 / パ-リ・サンスクリット語索引 / 三十七道品 |
研究概要 |
1.基礎作業:大乗アビダルマ思想の基礎論書である“Abhidharmasamuccaya"の梵文現存部分の全文をデ-タ入力した。梵文散逸部分のチベット訳校訂と“Abhidharmasamuccayabha^^ーsya"等の関連資料からの回収については、そのノ-トは完成したが、謝金予算の不足から、デ-タ入力は全体の三分の一しかできなかった。 2.研究支援プログラムの活用:前年度に完成した研究支援プログラムによって、“Sa^^ーrasan^^・gaha"のパ-リ語索引及び“Abhidharmasamuccaya"のサンスクリット語索引を試作した(その一部を研究成果に添付)。前者については、まだその校訂版が出版されておらず、近く佐々木現順博士によって“Pa^^ーli Text Society,London"より出版される予定であるので、その出版を待って、代表者がその索引を作成・出版する所存である。後者についても、梵文現存部分のみの索引は完成したが(その一部を研究成果に添付)、サンスクリットのコンパウンドや梵文散逸部分の扱いなど、種々問題点も残されているので、出版については今後の課題としたい。 3.研究活動:上記の基礎作業と支援プログラムの成果を活用して、代表者及び分担者は、相互に打ち合わせをしながら、その専門分野からそれぞれ研究論文を作成した。その結果、アビダルマ仏教における大乗的思潮は、大乗仏教の影響を受けていることはもちろんであるが、それだけでなく、原始仏教思想やそれ以前のインド思想の底流に流れてきた思潮をもとにして形成されていることが確かめられた。 4.本研究成果の出版:代表者は上記の成果を『人間仏陀ーーその足跡と思想ーー』(文栄堂)という著書にまとめて出版した。
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