大阪における近代絵画の展開について、平成元年度〜同二年度と同じように、榮樂は日本画を、塩田は洋画をそれぞれ引き続き分担し、下記のとおり調査・研究を行い、最終的に研究報告書を作成・発行した。 1、当該作家作品や文献等の基礎的資料の継続的な収集と整理。 2、二人の所属機関の性格を考慮に入れ、榮樂は現代美術という観点から大阪における戦後の絵画運動、塩田は美術の国際交流という観点から当該作家の渡欧体験と作風との影響関係の調査。 3、当研究課題に共通する問題点を検討し、同課題の研究つまり大阪画壇の大系的な研究が従来行われたことがなく、まともな年表すらないことを確認。 4、研究報告書用の各自のテ-マについての打合せを数回行い、同上問題点の是正の一助を意図して、榮樂は「大阪で開催の美術展覧会」、塩田は「大阪関係主要洋画家の比較」と決定(いずれも論文ではなく年表にまとめる)。 5、同上テ-マに関する資料等の再整理と原稿執筆。 6、同上原稿の検討会。 7、研究報告書の作成。
|