研究課題/領域番号 |
01450028
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
石川 晃弘 中央大学, 文学部, 教授 (80055178)
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研究分担者 |
佐藤 清 中央大学, 経済学部, 教授 (70055200)
武川 正吾 中央大学, 文学部, 助教授 (40197281)
川崎 嘉元 中央大学, 文学部, 教授 (90055228)
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キーワード | 生活の質 / 社会的平等@不平等 / 社会的公正 / 社会的格差 / 社会階層 |
研究概要 |
平成1年度の研究実績は以下の通りである。 (1)労働組合をつうじて収集した化学産業労働者の意識調査・生活実態調査の原資料と、すでにわれわれが入手してあった電機産業労働者と自治体職員の意識調査の原資料を、コンピュ-タ処理によって再加工・再分析し、「生活の質」の多面的分析とそれの分化の諸側面の追究を行った。その分析結果を、次年度計画中の「社会的公正」調査につなげていく予定である。(2)「社会的公正」調査は国際共同調査として準備が進められ、各国のパ-トナ-との緊密な連絡のもとに平成1年度には調査デザインと調査票案が練り上げられた。これをもとに平成2年度の前半に国内でパイロットスタディ、後半に本調査を実施する運びである。(3)地域レベルでの「生活の質」国際比較調査については、静岡県天竜市とその周辺地域を対象として住民およびキ-パ-ソンとの面接および既存諸資料の収集を行って、他国との比較分析にそなえた。それとともに、上記(2)のパイロットスタディの準備をすませた。 以上のうちすでに(1)にかんしてはかなり作業が進み、その分析結果を一冊の本として(裏面参照)刊行すべく、研究チ-ムで原稿執筆を進めている。そこでは、「生活の質」における社会的格差の構造と、人々のその格差にたいする認知および評価(社会的公正感との関連で)が明らかにされている。 なお、これら一連の作業と並行して、当該テ-マに関連した既存諸文献の理論的・方法論的サ-ベイを行い、分析のためのパラダイムを検討した。
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