| 研究概要 |
当該年度の研究実績は次の四点に要約される。
(1)国内において我々が労働組合を通して行った調査の結果の再分析とその総括ー合化労連,都職労,その他諸組織で行われた組合員意識調査の諸結果から,当該テ-マにかんする分析と総括を行う。この研究成果の一分は、石川・川崎編「日本の社会は平等か」に発表される。
(2)浜松市・天竜市を中心に福祉行政とのからみで地域発展政策と住民の自主的地域政策の展開とを,現地におけるデ-タ収集をつうじて追究した。
(3)既存諸デ-タの収集と再分析。
(4)社会的公正感にかんする国際比較調査の準備。欧米亜諸国で企画中の「社会的公正の国際比較調査」に参加すべく、用意されたプリテスト用の調査票にもとづいて国内調査を行った。
以上のうち(1),(2),(3)にかんしてはすでに分析作業を終了し,研究結果をまとめて報告書に収録した。(4)については1991年度上半期に各国でフィ-ルドにワ-クの実施が予定され、その分析結果の公表は1991年度末に期待されているため,遺憾ながら今年度の報告書には収録されない。なお(1)の結果はすでに出版社との契約が進み、石川晃弘,川崎嘉元共編「日本の社会は平等か」(サイエンス社)の形で公刊される予定であり,(2)と(3)はヨ-ロッパとの国際比較を通してその分析結果を公表すべく目下準備中である。
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