研究課題/領域番号 |
01450038
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研究機関 | 国際日本文化研究センター |
研究代表者 |
濱口 恵俊 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (50030036)
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研究分担者 |
柏岡 富英 国際日本文化研究センター, 研究部, 助教授 (40142591)
早川 聞多 国際日本文化研究センター, 研究部, 助教授 (10208605)
園田 英弘 国際日本文化研究センター, 研究部, 助教授 (50027562)
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キーワード | 高度情報社会 / ニュ-メディア / ネットワ-ク / コンピュ-タ-通信 / 人的関係 |
研究概要 |
従来の社会における仕事(役割)遂行は、原則的には直接または間接の対人関係に基づいていたのに対し、高度情報社会では、きわめて効率的な各種ニュ-メディアの開発と普及によって、人的連関なしに情報交換と業務遂行がなされうる可能性が高まる。このような情報システムは社会における人的ネットワ-クに重大な影響を及ぼさずにはいない。本研究では、以上の問題意識に立脚して、諸種のデ-タベ-スへのアクセスの実態と新しい人的システムの編成原理を、以下の三課題に即して実証的に研究してきた。 (1)諸種のコンピュ-タ-通信のユ-ザ-が、どのような意図でもって、またいかなる範囲の人々との間で、さらにはどんな集団や制度との関わりにおいて活用しているかを、実際にコンピュ-タ-・ネットワ-クの交信を行うことによって調査した。また、いわゆる「オフ・ライン・ミ-ティング」にも参加して、インフォ-マルな聞き取り調査を行った。 (2)文献・新聞記事の実験的検索を実施し、検索手続きにまつわる諸問題や効率性(いわゆる「マン・マシ-ン・インタ-フェイス」)を実態的に調査した。 (3)主に国内外の研究書や報告書、また各ネットワ-クの会員誌・紙を比較検討して、現行のネットワ-クが抱える問題点、あるいは将来の展望などを探った。また、ホスト局の開設者にインタビュ-を行って「現場の声」を収集した。 (4)各研究分担者が研究成果をもちよって、定期的に共同研究会を開催した。その際、コンピュ-タ-・ネットワ-クにみられる「人的関係」の基本原理の発見に務めるとともに、従来の社会学・社会心理学の知見との比較に重点をおいた。
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